ダイエット祈願の仏様
兼務寺院にはかって二階建ての山門があり、二十八部衆が祀られていたという。
二十八部衆で思い出すのは三十三間堂の二十八部衆で、鎌倉時代に作られた素晴らしい仏像である。二十八部衆に含まれるのは仁王や吉祥天など有名な仏様以外に実にバリエーションに富む。
そのなかに
「散脂大将」
という名前があって、思わず…
ダイエット祈願に良いのでは?
みたいな想像が働いた。
「減肥茶」みたいに「散脂茶」などというのも売られていそう。
調べたらこの散脂大将は有名な鬼子母神の夫なのだというので2度びっくりである。
インドの神々は男神女神が対になっていることが多いが、
お釈迦様の逸話でも有名な鬼子母神に夫?が居たとは驚き。
この散脂大将は毘沙門天の配下であり、本来は人間を喰らう恐ろしい悪鬼であったという。
仏教の天部にはこうした元は怖い(悪い)ヤツだったが仏教に帰依して護法神となったものが多い。
大悪人<悪人<善人<大善人
という序列を考えると大悪人は実は改心すれば善人を越えて大善人になる可能性があるというような考え方があったのかもしれない。これはちょっと面白い発想である。
密教では快楽の肯定という考えた方が現れる。
一見すると快楽の追求は悟りと正反対に思えるが、快楽の追求というエネルギーを反転させることで、悟りに向かう善なる力にしようとした考え方があったのではないかと感じる。
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