最強コスプレ 多門院公民館にて
数日前からサルの群れが頻りに庫裏のまわりにやってくる。
ひとつには玄関のそばにある栗の実がなりはじめているからであろう。
サルの気配を感じて玄関から出ると、渋々逃げていくがすぐに戻ってくる。
ロケット花火を何発かお見舞いしたが効果ない。
そこで…
オレンジのキャップ、オレンジのベスト、壊れた空気銃という“猟師コスプレ3点セット”を取り出してきて装着して出ていくと…
ピタリと気配がしなくなった(笑)
あまりに効果的なので当分手近においておくことにした。
昨日は近くの多門院という場所の公民館にて朗読劇を鑑賞。
昭和28年に大きな被害をもたらした13号台風はこの多門院という土地に大きな被害をもたらした。
多門院は私の住む鹿原から山を一つ越したところにある。
十分の多聞天(毘沙門天)を祀ったお寺があることからこの地名がつけられたと考えられる。現在は禅宗(臨済宗天龍寺派)のお寺であるが由緒ではもともと真言宗であったと聞いたことがあるので当山とも何か関わりがあったかもしれない。
多門院という地域は川を挟んで細長く集落が続き、後背地は山が連なっている。
連日の豪雨により眼の前のそれほど大きくない川があっという間に巨大な奔流となり、そして背後の山々が山津波となって怒涛の如く人家を呑み込んだという。
13号台風の惨禍に遭ってから4年後に綴られた手記をもとに構成された劇でプロの劇団員による朗読と効果音、映写された当時の光景が織りなされ迫力があった。
PTAの会議が入っていたので中座しなければならなかったのは何とも残念だったが、大勢の地元の子供たちが前列に座って熱心に見入っていた。
もっともっと子供たちに地元の歴史を知ってほしいし、知られせるのは大人の責務だと感じている。こうした機会はまたとない好機であると感じられた。
昭和28年の13号台風では500名近い死者、行方不明者が記録された。台風による最大の惨禍は昭和34年の伊勢湾台風で、5000人を超える被害者を数え阪神淡路大震災までは戦後最大の自然災害であった。
今年は台風、猛暑、地震と自然の著しい変動に翻弄されている。過去をしっかり教訓として後世に伝えることは大切なことであるに違いない。そして変動する自然の奥に何かを感じないといけないのかもしれない。
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