山寺の困った…
田舎は朝が早い。
6時くらいに訪問客があったりすることも…
人が亡くなると、朝一番にお寺に連絡…という電話がたまにあるので早朝に電話が鳴るとドキドキする。
今日も6時半に電話が鳴ったのでドキドキしながら受話器を取ると或る信者さんだった。
念珠の扱い方に関する質問である。かなり専門的なことを聞かれるので、四苦八苦して答えていると、玄関が開いて霊場会の朱印を貰いたいという方が見えた。どちらもちよっと早すぎると思うのだが…
お寺というのは住所や電話番号を公開しているので少し変な人から電話があったりすることもある。
朝7時頃電話があって「身長は何センチですか?」と聞かれたりするのである(笑)
「○○宗に改宗しなさい!」という脅迫めいた説得も。
予期せぬ訪問や電話を受けるのは諦めざるを得ない。
先日も早朝に門前を掃除していると、ジーンズ姿の青年がお参りしているように見えたので感心してみていると、やおらお地蔵さんの賽銭を盗り始めるではないか!仕方なく不届者を捕まえて寺務所に引っ張ってきた。本当なら警察に突き出すところだが、諸般の事情により放免。
随分前にもそんなことがあった。
その時も警察官と相談して、お説教してもらうだけで放免した。
お坊さんの話は「説法」だが、警察官が犯罪者に訓戒するのは「説諭」というそうである。
その警官氏は賽銭泥棒に向かって
「いいか、誰も見てなくても神様は見てるんだぞ!」
と力強く説いていた。
お寺だから
「仏様なのでは?」
とツッコミたかったのだが、黙っていた…