2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

三蔵法師と髑髏の首飾り

今日は小雨の中、徳島から観光バスでお参りがあった。小浜へ行く途中に寄られたとのこと。 徳島から来られた団体なので、軽い気持ちで案内する前に 「ウエルかめっ!」 と言ったらものすごいウケた…連続ドラマの舞台である美波町から来られた団体だったので…

「空っぽ」こそ役に立つ 〜加島祥三の「老子」〜

特定の国や民族の文化が自分にとてもぴったりくるという感覚を理解して頂けるだろうか。 私の場合は中国の文物にとても引かれるのである。 中国の言葉、風俗、文学、景色などに心を惹かれる。 前世は中国人だったかも…などと想像して楽しんでいる。 大学時代…

<胸>で考える <腹>で考える

【京都新聞観察日記】 今日は兼務しているお寺へ留守番に行き、本堂のご本尊にお茶をお供えしようとしたら、ご本尊の前の畳の上に紐のようなものと真っ黒な<唐辛子>のような物体がある。 嫌な予感がして電燈を点けると、紐に見えたのはマムシで、黒い唐辛…

高照寺“白萩祭”にて

関西花の寺では毎年、札所のお寺に集まって法要(花法要)が行われる。 今年は兵庫県養父の高照寺で花法要が行われた。 【高照寺】http://hana5.web.infoseek.co.jp/ 本堂の横の座敷で集会(「しゅえ」お坊さんが集まること)しているとジャズが聞こえてきた…

竜退治の騎士になる方法

【山寺の本棚】 昨日はW・カッツの「恐怖の誕生パーティ」をお勧めしたが、実はここ数年、殆ど小説らしい小説を読んでいなかった。この山寺に来て5年あまり経つが、映画を観たり、漫画を読んだりすることはできるのに、なぜか小説を読む気力がわかなくなった…

ワンコインで買える?最強の一冊 〜 「恐怖の誕生パーティ」〜

「何か面白い本無い?」 嫁ぎ先の農繁期が終わって暇が出来たらしい妹に尋ねられた。 こういう質問に対して用意できる究極の一冊はやはり…恐怖の誕生パーティ (新潮文庫)作者: ウィリアム・カッツ,小菅正夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/08/25メディ…

 漫画礼賛〜「『エロイカより愛をこめて』の創り方」「キリコ」

【山寺の本棚】「エロイカより愛をこめて」の創りかた (マガジンハウス文庫)作者: 青池保子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/06/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (11件) を見る「ほのぼの屋」という雑貨屋兼古本…

 善悪の彼岸へ 〜 渋谷アニメランド「機動戦士ガンダム特集」〜

【山寺のガンダム魂】 本日はお彼岸の中日である。 近くの松尾寺(西国観音霊場29番札所)でお勤めがあり、私も出資させて頂いた。真言宗だけでなく禅宗のご住職方も一緒に本堂でお勤めされる。 老若男女の大勢の参拝の方が一心にお参りされる姿はいいものだ…

YouTubeで「観音経」のお勤め?

【Youtube漂流記】 Youtubeを観ていたら「般若心経」や「観音経」がアップされていた。 お経というのはお坊さん個人の読み癖があったり、宗派によって唱え方の違いがあったりするが、下記はごく標準的な唱え方である。お勤めを自分で学びたい人には参考にな…

仏様との出逢い

昨日、地元の駅まで母親を迎えにゆき、山寺まで帰ってくると山寺の手前にある畑から灰褐色の大きな塊が飛び出してきた。イノシシである。続いてもう1匹。性別は不明だが若い成獣のように見えた。贅肉のない健康そのものの筋肉を震わせて、脱兎の如く?山の中…

価格.COMでカメラを購入してみた

住職がデジカメをほしいというのでネットで買うことにした 住職も母も家電を買うのにわざわざ高そうな店でどうでもいいような機能のついた商品を店員に勧められるままに買ってくるという悪い癖がある。というわけで住職が衝動買いに走る前に価格.COMというサ…

燃え上がるガンダム

【山寺のガンダム魂】 ガンプラを処分されそうになった男性が自宅に放火というニュースをネットで見た。 ガンプラを収集して自室に飾っていた兵庫県の男性(29歳)がいた。母親は常々「いい年をして」と男性の趣味に否定的だった。 母親はついにガンプラをゴ…

 身体を中と外から温めてインフルエンザ対策を

あと数日でお彼岸である。 気温が随分と下がって朝晩はしんしんと冷え込む気がする。薪で焚いたお風呂は身体が芯から温まるのでお風呂に入ると身体が喜ぶのが感じられる。 インフルエンザの流行が取りざたされているが、未知の部分が多い。 最低でもマスクの…

法事の後にお坊さんが言われた一言

法事の帰りに国道を車で走っていると対向車のトラックのフロントガラスに大きなステッカーが貼ってあった。天上天下唯我独尊 …お釈迦様がご覧になったら苦笑いされそうである(笑) 何年か前のことである。ある檀家さん急に亡くなり、親戚の方が遠方の息子さ…

 小林先生、本がとっても面白いです!

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学作者: 小林朋道出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2007/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (33件) を見る先生、シマリスがヘビの頭をかじってい…

山寺のつれづれ写真日記

参道の秋海裳が勢いよく咲き始めました。今日は、大阪から見えたという初老のご夫婦が「この花大好きなんです」と言って一所懸命写真を撮って帰られました。 住職が昨日捕獲した蜂の巣を得意げに披露してくれた。直径25センチほど。思ったほど大きくは無い。…

 老僧VSスズメバチ 最後の戦い

玄関の屋根裏にスズメバチが巣を作り、先日からしきりに出入りしていた。 なんとか巣を取り除きたいのだが、巣は狭い庇の内側にあって簡単に近づけない。 仕方なく天井裏でバルサンを焚いたり、ハチ用のトラップを吊るしたが効果はあまりない。 最後の手段と…

人間国宝に話術を学ぶ

【山寺の本棚】 昨日から泊りがけで妻の実家へ。 久しぶりにわが子にご対面である。前回はつるつるだった子供の顔にブツブツが… 新生児にきびという発疹だそうである。おまけに爪でやたらと顔を引っ掻くので予防措置として両手にグローブのようなものまでは…

最高の快楽を得るために

人生にとって最高の快楽という言葉を聞いて人は何を思い浮かべるだろうか。 美酒、ギャンブル、セックス、美食、強大な権力、巨万の富… 私は人生の最高の快楽の中に<自分が変わること>を含めていいと思う。 自分とはこんな存在と思っていた自分から全く違…

自分の守り本尊を知る

生まれ歳によって決まっている守り本尊というのがある。 自分の守り本尊(一代守本尊)をご存知だろうか? 子年 千手観音菩薩丑寅年 虚空蔵菩薩卯年 文殊菩薩辰巳年 普賢菩薩午年 勢至菩薩未申年 大日如来酉年 不動明王戌亥年 阿弥陀如来 仏様というのは本当…

時給160円のお仕事 

午前中は法事が一件。 檀家さんの家は本道から500メートルほどの小道を入った10軒ほどの集落の中にあった。車で小道を走っていると道の両側は色づいた稲穂が海のように波だっていた。 稲の刈り入れが始まっていた。 兼務している山寺では亡くなった祖母が田…

お薬師様のご利益ブログ「心のエネルギーを○○○○して幸せに!」

万葉に多くはありぬ萩の歌 尾崎迷堂 いよいよ秋めいてきました。 まだまだ百日紅は元気に咲いていますが、コスモスも満開です。 兼務しているお薬師様のお寺では萩が見ごろです。 本日は8日でお薬師様の日です。 そちらのブログをご笑覧頂ければ幸いです。 …

「リトル・フォレスト」の美味しい田舎暮らし

リトル・フォレスト(2) (ワイドKC)作者: 五十嵐大介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/08/23メディア: コミック購入: 10人 クリック: 52回この商品を含むブログ (97件) を見る ブックオフオンラインで五十嵐大介氏の「リトル・フォレスト2」(講談社)を…

山寺のつれづれ日記

住職が自分用のデジカメを欲しいと言い出した。 だが何度説明してもでデジカメというものが理解できないらしい。そのうち デジカメというのはフラッシュをたかずに撮影できるカメラなのか?とまで言い出した… 庫裏の横の斜面に栗の樹があり、数日前から猿が…

 怖すぎて笑ってしまう外国のCM

【youtube漂流記】 youtubeで「銀河英雄伝説」の「外伝」がアップされていて時々観ているのだが、カナダの安全保険局の啓発用?のCMを見つけた。 事故というのは起こるべきして起こるのできちんとリスクメネジメントしましょうという趣旨らしいのだが… 殆ど…

 快慶仏の親指

午前中に京都から女性の方が拝観に来られた。 年齢はまだ20代だろうか、最近は若い方が仏像に関心ももってお寺に来られることが多くなった。 拝観後、快慶作の深沙大将に特に心を動かされたとの感想を頂いた。 深砂大将様は前に踏み出した脚の親指を僅かに立…

副住職、法話にチャレンジす

昨日は地元の老人ホームで法話を行った。 所属している地元の仏教会から法話の依頼を受けたのである。 本当は断りたいのだが、なにしろ住職歴ン十年というお坊さんがひしめいている仏教会の中で私は一番下っ端なので頼まれた仕事は断る訳にもいかない。 与え…

白洲正子「器つれづれ」

車で走っていて、眼の前に田園地帯が開けると、視界が黄色の稲穂で覆われてなんとも豊かな気持ちになる。 稲刈りが始まっている。今年の作柄はやや不良と言われるが、7月の日照時間が極端に短かったので不作が心配である。 数日前、車を走らせていて、ふと強…

小さいあなたへ…

【山寺子育て日記】 育児というととても地味なイメージがあったのだが、実際に妻が育児に奮闘しているのをみると、可愛く、機能的なグッズが随分とできていることに驚いた。 ミルクも粉かと思ったらキューブになっていて、軽量の手間が要らないとか、オムツ…