老僧VSスズメバチ 最後の戦い

 玄関の屋根裏にスズメバチが巣を作り、先日からしきりに出入りしていた。

 なんとか巣を取り除きたいのだが、巣は狭い庇の内側にあって簡単に近づけない。
 仕方なく天井裏でバルサンを焚いたり、ハチ用のトラップを吊るしたが効果はあまりない。


 最後の手段としてホームセンター“ジャパン”で虫取り網を買ってきて、捕まえることにした数匹捕まえたところで、蜂が透明な液体を放出し始めた。

 スズメバチは毒針から毒を注入するだけでなく、毒液を相手に向けて浴びせるという行動をとるのである。スズメバチはかなりのスピードで飛んでいるので、爆撃機が爆弾を投下するような感じで、かなりの距離を毒液が飛んでいく。これは危ないと一旦、作業を中止していたのだ。

 この毒液は警戒ホルモンの役割も果たしていて、この行動をきっかけに他のハチも攻撃行動に移るのである。

 
 今朝、兼務している山寺へ留守番に出かけようとすると老僧(年配のお坊さんに対する敬称。「住職」とほぼ同じ意味)が虫捕り網をもって玄関でうろうろしている。刺されなければいいのにと思いつつ出かけた。

 夕刻、山寺に帰ってくるとバケツの中には数百匹のスズメバチが死んでいた。
 どうやら丸一日かけて虫取り網で捕まえたらしかった…


 スズメバチの巣も天井裏へ上がって取ってしまったという。防護服を着るわけでもなくそのまま巣に取り付いて引き剥がしてきたらしい。ワイルドすぎる…

 毒液の話をしたら「オシッコだと思った」とのこと。知らないとは恐ろしい。

 だが、老僧がどうでもいいことにものすごい執念で(無鉄砲に)立ち向かっていくところは少し尊敬しているのである。老僧VSスズメバチの戦いはどうやら老僧の勝利で終わったようである。

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