2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ささのは  さらさら

いよいよ梅の収穫の時期になった。 数日前、妹夫婦が梅の収穫を手伝いに来てくれた。 妹の子供が通っている保育園から電話があり、子供が熱を出しているので迎えに来てほしいと連絡があった。妹達は手が離せなかったので、代わりに私が保育園に迎えに行くこ…

雨の日の愉しみ

本日は大阪から友人夫婦が遊びに来てくれた。 地元の一番のオススメスポットである五老が岳で待ち合わせたのだが、展望台に着いて下界を見下ろすと白い靄(もや)につつまれて全く景色が見えない。小雨が降っているので少しは視界が悪いとは思ったがこれほどと…

お茶の功徳

昨日は比叡山での法要に出仕したが、帰り道にバスが京都市内を抜けると、外相会談の警備のためにものすごい数の警官が街頭に立っていた。なかなか壮観だった。警察車両の中には「長州」などと書かれたものもあり、ずいぶん遠方からも応援に来ていることが分…

法要 IN 比叡山

兼務しているお寺に薬師如来様をご本尊としているお寺があり、西国薬師霊場という霊場会に入っている。 本日は霊場会ができて20周年の記念法要が比叡山で行われ、住職の代理で出席した。 山寺から比叡山は遠い。 というわけで昨日は妻の実家に泊めてもらい…

ブログ再開のことなど

【お知らせ】山寺のHPを更新しました。宜しければ御照覧下さいませ。 http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/ 故障の原因が不明のまま修理に出したパソコンはまだ帰ってきませんが、4年以上前にウイルスにやられて休眠していた別のパソコンを妻が復活の呪文…

ブログ更新休止のお知らせ

いつも当ブログをご訪問下さる皆様へ いつも拙ブログをご覧いただきありがとうございます。数日前にパソコンが壊れてしまいました。 只今、隣町の量販店にて店員さんの眼を気にしながら更新中です(笑) パソコンのダメージが大きいため、更新再開には10日…

雨の団体参拝

10日近く乾天が続いたが、今日は朝から小雨である。 本日は団体参拝の日である。 お坊さん用語では「団参」という。お寺が壇信徒を連れてお寺まいりに行くことを指す。総勢42名である。引率は住職夫婦と私である。 檀家さんには農家の方が多いせいか、雨…

道場の明かり

昨日は京都に出かけた。 いろいろな用事をすませたあと最後に本山に立ち寄った。 とにかく一日中、いろんなことがあってかなり疲れていたのでその日は本山に泊まることにした。 大きなお寺には大抵、宿坊がある。私達の本山では「会館」とよんでいるが、その…

至福のくずまんじゅう

【お坊様のレストラン】 本山の同期生の結婚式に出席のために九州に行き、夜遅くにようやく帰省した。 さすがに疲れたので熱いお茶で一服していると。母が小浜の有名なお菓子も貰ったが、その日のうちに食べないといけないので食べて欲しいとのこと。 出てき…

お坊さん達の結婚式

昨日は本山の同期生の結婚式に出席のために九州へ。 披露宴の前に行われた仏式の結婚式では、本山の№2である宗務総長が戒師(教会での結婚式の牧師にあたる)を勤めて厳粛に行われ、披露宴も地元の由緒正しいホテルで盛大に行われた。 私も昨年、自分のお寺…

身を護るために

本日は京都の本山にて総会。 同じ派に属する京都府下のお坊さんの会議である。 ようやく夕方に山寺に帰り着いたが、明日は本山の同期生の結婚式のため九州へ。 友人代表のスピーチまで頼まれている。ちなみにまだ文面を考えていない(笑) 念の為、式次第を…

親の本気について

お寺に参拝に来られた方とお話することがある。全く自分が知らないことがらについていろいろなことを教えて頂くことが多くて有難いと思うことが多い。 先日はNPO活動で不登校児童の問題に取り組んでおられる方とお話する機会があった。 その方によれば不登校…

的を射た話

【HPを更新しました。宜しければ御笑覧下さいませ http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/】 真言宗、天台宗など密教系の宗派には柴燈護摩という行事がある。 屋外に炉を組んで、薪木を燃やし、所願成就を祈祷する大掛かりな行事である。 これにはいろいろな…

非常識な代車

田舎で重宝する車といえば軽トラックである。 三人まで人が乗れるし、簡単に大量の物が運べるからである。檀家さんがお寺に集まると、白の軽トラックがずらーっと並ぶ… この軽トラックに車検の時期が来た。 親戚の自動車工場に車検を任しているのだが、前回…

蛙 夕立 ホタルブクロ

今日も兼務している山寺で留守番である。 昼過ぎに湿った冷たい風が吹き始めたと思ったら一斉に蛙が鳴き始めた。このお寺は小さな池が4つほどあるので、普段でも蛙の声が絶えない。そこここで蛙が鳴き始め、その声が何かを求めているように大きく響き始めた…

住職とシジミ

夕飯の時、急に住職が 「あなたたちはシジミが好きか?」と唐突に尋ねた。 全員、黙っていると 「シジミを養殖してみようかと考えている」 全員「???」である。 住職は時々、突拍子も無いことを言い始めることがある。 これまでも鹿を飼いたいとか、昆虫…

ミミズの御殿

最近、あちこちの排水溝の掃除をしていて気付いたことがある。 排水溝に溜まるのは大抵が落ち葉なのだが、その中に大量のミミズが繁殖して、落ち葉が真っ黒でさらさらの綺麗な土になっているのである。 畑には堆肥用に木枠で囲って沢山の落ち葉を溜めている…

快慶の掌

一昨日は山口県から仁王像の研究をされている方がお寺に来られた。 出版社から事前の連絡はあったが、年配の方だと思い込んでいたら私と同年代の方だった。全国の仁王像をテーマにした新書本を出版するので、お寺にある仁王像を取材したいとのことである。こ…

ペットの死について

【今月の「寺門興隆」】 お坊さん専門誌「寺門興隆」(興山社)が今月も届いた。 「寺門興隆」では毎回、各界の著名人が「寺院・住職に直言・提言する」というテーマで寄稿している。 今月は作家の高橋三千綱氏とホリスティック医学の第一人者帯津良一氏である…

幻の花 シチダンカ

【HPを更新しました。宜しければ御笑覧下さいませ http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/】 昨年、神戸にある天上寺というお寺へ伺ったら、お土産にシチダンカという花の苗を頂いた。紫陽花の一種である。 これはシーボルトの記載した図録「フローラ・ヤポ…

教頭先生のため息

私は小学校で警備員のアルバイトを長い間していた。 その時、つくづく感じたことは教頭先生という役職の大変さだった。 学校に掛かってくる電話を最初にとるのは大抵、教頭先生である。電話の応対だけではなく、とにかくありとあらゆる問題、重要な案件から…

「刑事コロンボ」

時々、昔見たアメリカのテレビドラマを懐かしく思い出す。 筆頭は「刑事コロンボ」である。子供心に強烈な印象を受けた。 主演のピーター・フォークを初め、視聴者には既に犯人の分かっているという独特のストーリー展開、毎回敵役となる大物俳優、小池朝雄氏…

<スピリチュアル>という風

「千の風になって」について昨日書いた。 私達がこの歌を死者からこの世に残された者への励ましや慰めとしてとらえるなら、やはり意味のある歌だと思う。 死とは恐ろしいものであり、死者は恐ろしい存在であるという感覚が私達の中にある。 私達もいつかは死…