幻の花 シチダンカ

burogubou2008-06-04


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昨年、神戸にある天上寺というお寺へ伺ったら、お土産にシチダンカという花の苗を頂いた。紫陽花の一種である。
これはシーボルトの記載した図録「フローラ・ヤポニカ」には載っているが、実物は現存しない幻の花とされていた。それが130年ぶりに六甲山系で発見されて、当時は大きな話題になった。

花木を育てるのは得意ではないが、精が強いのか、順調に育ち、長い茎は60センチくらいになった。
その長い茎の根元に7,8本の短い茎が密生している。初めて見たシチダンカは薄い紅や白などが入り混じった清楚な印象である。

シチダンカの名前の由来は「七(ヒチ)段花」という言葉がしとヒの区別の無い江戸弁の影響で「シチダンカ」になったという。

花木を育てるのはなかなか難しい。
紫陽花は強健で育てやすい部類だが、このあたりには紫陽花の花芽を食べる虫がいるらしく、門前にある沢山の西洋紫陽花は首を切られたような無残な姿になってあまり花を楽しめない。

それでも六月に咲く紫陽花が見たくて紫陽花の世話をしてしまう。
咲く花を想像して育てている時分が一番楽しいのかもしれないといつも思う。

 不思議と、このシチダンカは虫に食べられなかった。お寺の裏山には時々、山紫陽花を見かけるので、西洋紫陽花だけが、虫に食べられるという推理もできる。
 これからは山紫陽花を増やして見ようかと思案している。