2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

もみじの絨毯

この時期、山門をくぐった参拝者はもみじの参道に眼をやった時、実にいろいろな反応を示すので面白い。「もう紅葉は終わっちゃったね」と残念そうに言う人もあれば「もみじの絨毯!」 と歓声を上げる人もいる。 「絨毯」という表現はなかなか上手い表現だと思…

晩秋の空

ケヤキやもみじの落ち葉が絨毯のようである。暗かった地面の色が急に黄色や赤の明るい色で覆れ、山寺は晩秋を迎えている。 夕方五時頃、外に出してあった床机を片付けている時、何となく空が明るいので上を見上げると夕陽に雲が照らされて光っている。先ほど…

お姫さんの天気予報

「お姫さん」というのはカメムシの呼び名である。私のいるこの地域だけなのか、全国的に知られた呼び方なのかは分からない。 数年前の今頃、このお姫さんが大発生した。暖かい所を好むのか、洗濯物の隙間、天幕、網戸、とにかく平面や隙間に引っ付いてじっと…

スピリチュアル110番

占いや癒しを背景にした悪質商法が横行しており、このため「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が12月4日にスピリチュアル・霊感被害110番」※を開設することになったと報じられた。「開運のため180万円のアクセサリーを売りつけられた」 「お布施をす…

オバタリアン(死語?)

今日も好天。駐車場は常に満車に近い。 結構の人出だが、よく見てるとウチの駐車場にみんな車を止めて、向かいの公園で紅葉を愉しんで帰る様子…なんか納得いかないなあ… 今日、学生っぽい添乗員さんから「昨日、副住職のブログ見ましたよ!」 と明るく声を掛…

秋海棠(しゅうかいどう)の絵

この連休は好天に恵まれ、紅葉もピークとあって大勢の参拝者が来てくださった。 団体でいらしたある婦人から手渡されたものがある。この婦人は昨年、この山寺を訪れて下さった方だという。 ご自分で書かれた絵に詞が添えてある。 一枚はもみじの絵。俳句が書…

がんばれ!大根炊き

ウチはなぜか山寺ばかり3軒兼務している。 そのうちのあるお寺がだいこん炊き行い好評である。 お寺の会計の足しにしようと始めたの10数年前だが、以来、毎年かかさず行っている。今年も11月の日曜日を中心に5日間ほど行う。明日が最終日である。 紅葉狩…

原色小倉百人一首

「原色小倉百人一首」 鈴木日出男 山口慎一 依田泰 文英堂 お寺の本棚この本がかなり売れてるらしい。私の買ったのはこの本の「朗詠CDつき」というバージョンで850円。CD無しは確か500円だったと思う。はっきり言ってCDは期待はずれでした。日本…

野菜と豆腐の餃子

お坊様のレストラン 今日も降ったかと思うと晴れるような一日。一瞬だがあられの降ったことも。 それでも一日に何度か雨に濡れたもみじが陽に照らされる瞬間はしみじみと綺麗だった。 紅葉もここ1週間がピークか。 最近、何回か野菜と豆腐の餃子を作り、家族…

チャパティに挑戦

昨日は小麦の全粒粉を安く売っていたので今日はチャパティに挑戦。小麦100に水70位を目分量で入れ、後は塩少々。よく混ぜて団子にしたら3時間くらいねかしてステンレス多層構造鍋で焼いてみた。(レシピはうろ覚えです…)インド料理屋で食べるように綺麗にふ…

魔法の鍋

お坊様のレストラン「ステンレス多層構造鍋」というのをご存知だろうか?ア ルミニウムは<軽くて、熱伝導が良いが、腐食しやすい>という性質を持ち、一方、ステンレスは<熱伝導は劣るが、保温力が強く、丈夫で錆びにくい>という性質を持つ。この鍋はアル…

もみじ百態

昨日はわずかな時間だが山寺にあられが降った。近くの山のお寺の方に聞くとうっすら雪が積もったという。どうりで寒いはずである。 このあたり一帯は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど天候が変わりやすい。 今日も晴れたり、曇ったりの天候で冷たい…

「いいバーの条件」東理夫

「いいバーの条件」東理夫(<「文藝春秋2007年10月号」) お寺の本棚 御世話になっている檀家さんで「文藝春秋」を読み終えるとお寺に持ってきて下さる方がいて、住職と私はこれを楽しみにしている。 私は「文藝春秋」の中では巻頭の随筆が好きである。 今回…

JR東海ミュージアム

偶然、ネットでJR東海ミュージアムを見つけた。http://www.jr-central.co.jp/museum/index.htmlよく練られた言葉と写真の美しさを堪能できた。 最近、忙しくて落ち着きを忘れていた心が少しほっとしたまた京都や奈良に行きたくなった。

黄色い野菜

い、忙しい…普段、数人しかお参のない山寺なのに、この時期2週間ほどは毎日観光バスが何台も入ってくる。明日は10台以上のバスの予約が入っている…ここへさらに予約なしで飛び込みの団体が来たりする。道路の幅が狭いところへマイカーでもみじ狩りに来た車…

千年榧(せんねんかや)

山門をくぐってしばらく歩くと大きなカヤの木が生えている。高さが23メートルあり樹齢は800年以上とされる。「千年榧(せんねんかや)」というのが通称である。 団体の参拝者を案内してこの巨木の前でその由来について説明するのが通例になっている。バス…

お酢のチカラ

ここ数日、山寺の寒さが身に沁みるように感じる。 こういうときにすりおろした生姜入りの紅茶を飲むと本当に身体が芯から暖まる感じがする。特に寒い朝、この紅茶を飲むと身体が目覚める。 すりおろした生姜の保存について以前、いろいろと書いたが、今はす…

山寺のおやつ

昨日は一日中降ったり止んだりで、おまけに夜は土砂降りだった。今日お手伝いに来てくださった檀家さんが昨日は雹が降ったと言ったのでちょっとびっくりした。このあたりは本当に天候が不順である。今日は穏やかな秋晴れの天気が続いた。 予約をして入山され…

雨降るもみじ

周囲のもみじの木々も少しづつ色づき始めた。紅葉も2割というところだろうか。 今日も朝から雨の中、拝観料の係りである。雨に加えて、風も吹きはじめる。寒いっ… この一帯は「弁当わすれても傘忘れるな」と言われ、天候が変わりやすい。降ったかと思うとす…

山寺の笑い

いよいよ秋も深まってきた。今年の夏は酷暑だったので、もみじの葉が紅葉せずにちぢれて茶色になっているものが多い。もみじの熱中症というところだろうか。それでも川に突き出した枝は綺麗に紅葉していたりする。やはり寒暖の差があるほうが紅葉には良いよ…

千両役者

朝の犬の散歩は住職の日課なのだが、住職が風邪気味なので今日は私が犬を散歩に連れて行った。川を挟んで境内のすぐ横が公園になっている。もともとはお寺の境内地だったのだが、管理しきれなくなったので市に寄付して公園として整備されている。 早朝に色づ…

奥深き禅の世界

山寺の玄関の前には常盤簪(ときわかんざし洋名ピラカンサ)が植えられている。 普通は生垣などに低く仕立てるのだが、鉄柱が横に添えられてぐんぐん上に伸び、6メートル以上になった。毎年この時期には全体に小さな赤い実を無数に付ける。 毎年、紅葉の時…

入山料を払わない理由

山寺のスピリチュアル問答 訪れる人もまばらな山寺だが11月中旬から下旬にかけては紅葉狩をかねた大勢の参拝者で賑わう。江戸時代以前からもみじの植樹が続き、今の住職自身も3000本余りのもみじを植樹したという。推定ではもみじの総数は5000本か…

今時の檀家さんシリーズ

その1 20代のご夫婦が子供さんの病気平癒の祈願によく御参りに来てくださる。若いのに立派なことだと思い密かに応援している。 或る時、白いもこもこしたものを受付へ持ってこられた「念珠が切れたのでお寺に納めたい」とのこと。 よく見ると、切れた念珠を…

怪獣映画の想い出

山寺のスピリチュアル問答 滋賀県のお寺さんと電話で話したら、鹿が大繁殖して、お寺の植えた花木の苗を片っ端から丸裸にしてしまい大変な被害だという。私の住んでいる山寺も昔は大変に鹿が多かったらしく山号にも「鹿」という文字が入っている。最近は昼間…

鉄道あれこれ

久しぶりに700系で東京へ行った。 私は新幹線の車両の揺れを感じながらうたた寝するのが好きなのだが、通路を挟んだ向かいの席に座ったオバサン4人組が物凄い勢いで話し始め、しかもガサガサばりばりとひっきりなしに物を食べているので気になって寝られ…

お坊さんになるために

嫁に「あなたのブログは食べ物のことばかり」と言われたのでお坊さんについて書こう… 得度(とくど)という儀式がある、私は本山に入る直前、30代後半でこの儀式を体験した。 これはお坊さんとしての仮免許みたいなものである、ここでお坊さんの名前を頂くこ…

鹿の声

山寺にも少しずつ寒さがつのってきた。 本山へ修行に行く際、寒いと聞いたので私は登山用の防寒肌着を買ってもっていった。かなり高価なものを2枚買った…しかし、寒さが本格化すると全然効かない! 正月に帰省してまず買ったのはユニクロのフリース上下だっ…