山寺のおやつ

 昨日は一日中降ったり止んだりで、おまけに夜は土砂降りだった。今日お手伝いに来てくださった檀家さんが昨日は雹が降ったと言ったのでちょっとびっくりした。このあたりは本当に天候が不順である。今日は穏やかな秋晴れの天気が続いた。

 予約をして入山された団体は境内を案内し、時間があれば短いが法話もする。

 去年まではお寺の歴史を説明していたのだが、今年からは止めにした。全然反応が無いからである(笑)ではどんな法話が喜ばれるかというと健康の話である(笑)健康の話になると皆、俄然、集中し始めるので可笑しい。参拝者の半数以上が中高年の女性であるからこうした話が喜ばれるのはある意味当然である。

 今年は「4つの健康」というテーマについて話している。身体の健康、心の健康、頭脳の健康、魂の健康と実は健康にはいろいろな種類があるのではないか?…と言うお話をしている。しっかり話をしても1
5分くらいだから大した内容は無いのだが以外に反応が良い。でも私のしゃべり方がだんだんみのもんたみたいになっていくので要注意である。「健康の法話」というより「健康法の話」になりがだが…

 今日の昼は忙しくてご飯をなかなか食べられなかったので焼餅を食べた。
 11月は特製のおぜんざいを販売しているので、臨時にしつらえた調理場にお餅がどっさり置いてあり、もち焼き用に炭火が起こしてある。
 炭火によく火がまわることを「いこる」という。(多分、「怒る」という言葉と関係があると思う)よく「いこった」炭の火はなんともいえない不思議な明るい赤色をしている。この炭火でお餅を焼くと綺麗な焦げ目がつく。このお餅にほんの少し醤油をたらして食べるのは最高である。ガスで焼くのとは全く違う味がするので不思議である。これもまた山寺のささやかな楽しみである。