2007-01-01から1年間の記事一覧

師走の如く

いよいよ大晦日を迎えた。 今年は念願のホームページとブログを始めることができた。 つたないホームページやブログを訪問して下さった方、メールやコメントを下さった方、直接、感想やアドバイスを下さった方に改めてお礼を申し上げたい。 大きな寒波が日本…

迷犬トモ

今年の五月のある夕暮れ、裏庭で薪を積んでいると、動物の足音がした。かなり大きい足音。しかも複数!身の危険を感じ少し緊張…すると大きな白い犬が二匹走りこんできた。どうも迷い犬らしかった。 翌朝起きると、二匹は首輪に繋がれ餌を食べている… 動物好き…

濃淡のある世界

兼務している山寺で正月の飾りつけを終え、車を走らせていた。 小雨の降った後、遠くの山並みを見ると、ゆっくり霧が立ち始めた。 いつも不思議に思うのは、地表から同じように霧が立つのではなく、はっきり濃淡の差があることである。まるで焚き火の煙のよ…

江戸の誘惑

山寺にようやくフレッツ光が開通した。 開通というと大げさに聞こえるかもしれないが、申し込んで待つこと10ヶ月… 気の長い私もさすがにうんざりだった。 今までは画像の多いホームページはあまりに時間が掛かるので見ないことにしていた。 光回線の開通後…

乗り遅れた男

兼務している山寺に掃除にでかけた。ここには今、妹夫婦が住んでいる。妹夫婦は大坂の市街に住んでいたのだが、都会暮らしに見切りをつけて故郷に帰ってきた。子供も小さいし、仕事も探さなくてはならないので大変である。親は何かと大変だが子供たちは田舎…

幻の雪

数日、山寺を留守にした。 帰ったら雪が積もっているかと思ったらまだであった。帰省した晩の十二時頃、キッチンの窓から外を見ると雪が積もっている! 妻を呼んでその景色を見せると、雪の積もったお寺の景色をデジカメで撮りたいと前向きな発言…ところが一…

京王線攻略作戦(府中編)

最近、所用で何回か上京した、実は先ほども山寺に帰ったばかりである。これからも時々、上京することになるのだが、アクセスの関係で京王線沿線を利用することが多くなる予定である。ここ数回は府中に滞在することが多かったので忘備のつもりで良かったホテ…

「戦国の堅城」にハマる日々

今更言うまでもないが、黒澤明の「七人の侍」は間違なく映画史上に残る傑作であろう。 単に一対一の対決だけでなく、村落を城砦にした農民+侍対野武士という異質な集団の攻防が徹底的に描かれているからである。 凄いと思うのは農民が悪い野武士に搾取され…

山寺の侍

山寺はボイラーで給湯してるが、お風呂は薪で焚くこともできる。 薪で焚いたお風呂は身体が芯から暖まるし、お湯も冷めにくい。薪になる木は山の倒木や竹でまかなえるので経済的である。但し、薪割りはなかなか骨の折れる仕事である。木は乾燥すると途端に堅…

サンタクロースの居ない国

なんか最近、ページビューが急激に増えている気がする…神仏の御加護か?(笑)こんな話を読みました 車で寝泊りしてて自暴自棄の生活を送っていた若者がレストランでお腹一杯食事をして「財布を落とした」と嘘をついた。するとその店のオーナーは20ドル札を…

「戦国の堅城   築城から読み解く戦略と戦術」

お寺の本棚「戦国の堅城 築城から読み解く戦略と戦術」学習研究社 1900円 暫く前に新聞を読んでいたら、若い女性に戦国武将にまつわるグッズが良く売れているという報道があった。どうも戦国時代をテーマにしたゲームソフトの影響らしい。私はゲームは全…

お寺でダイエット  準備編

※自己流のダイエットで痩せたと書いたら知り合いの女性から内容を知りたいとの問い合わせがありました。ちなみにこの方は日常全く運動をしていないそうです。そこでダイエットの参考になるかもしれないことを時々このブログに書いてみたいと思います。 痩せ…

花の力

部屋で妻と話していると息が白く見える(笑) 本当にこの山寺の寒さをこたえる…まだ本格的に雪が降っていないのにもう春が来ることを考えている。 今日、産経新聞の「産経抄」にいい話が載っていた。 米海軍の高官で、海上自衛隊創設の礎を築いたアーレイ・バ…

落ち葉の季節と肩こり

いよいよ落ち葉掃く季節になった。あたり一面どこを見渡しても落ち葉である… 今日は私と母と妹の三人で落ち葉掃きである。 我が家の司令塔はしっかり者の妹である。「今日はこことここやりますから」 と指令が飛ぶ。仕切るというのはひとつの才能であり能力…

雨の京都

御池で用事を済ませて京都駅に着くと雨が降りはじめた。 土曜なので人出は少なくないが、紅葉のシーズンは過ぎている。 駅の前に客待ちのタクシーが沢山並んでいて、そこに小雨が降っているのをしばらく見ていた。しっとりした小雨が寒い時期に降っているの…

「ナマの京都」グレゴリ青山

お寺の本棚「ナマの京都」グレゴリ青山(メディアファクトリー)10月29日のブログにグレゴリ青山氏の「しぶちん京都」(メディアファクトリー)について書いたが、その少し前に書かれたグレゴリ青山の「ナマの京都」(メディアファクトリー)を京都駅前地下街…

気分は将軍様

一泊二日で霊場会の年一回の総会に参加しました。 本日から二日ほど京都にある妻の実家に宿泊の予定。今年の総会は姫路で行われ、総会の後、妻と姫路城を見学。まず感動したのは姫路城の近くに好古園という巨大な庭園があること。 借景というのは京都の庭に…

百人一首という謎  …隠された定家コード…

お寺にお参りに来られた方に「小倉山荘」というお菓子屋さんのおせんべいを頂いた。 ここのお菓子は私の好物である。多分、素材がいいのだと思うが味がくどくなく、洗練された感じである。そしてこのお店は紙袋、包装紙、個包装小さなパッケージ、そして商品…

暮秋の紫陽花

今年、柏葉アジサイを買った。 柏葉アジサイの花は普通のアジサイのように毬のような形ではなく、三角錐のような立体的な花を咲かせる。 柏葉アジサイを買った理由のひとつは真っ白で三角錐の珍しい花を咲かせることだが、もうひとつの理由は、このアジサイ…

男と女…

結婚して改めて気付いたのは男と女ではいろんな意味で意識や関心に大きな差があるということである。 分かりやすい例を挙げれば男の中には強いということ、戦うということに対する殆ど無条件といっていい憧れ、共感、感動のようなものがある。具体的なテーマ…

お寺でブートキャンプ

本山に居た頃の楽しみというと晩御飯だった。 朝食や昼食はいろいろな作法があって僧衣を着て正装して食べる。お代わりはでない。会話もできない。古いしきたりでは朝食と昼食の2食になっているが、さすがに現在は3食である。 晩御飯は後からできたものなの…

野菜のパスタ

お坊様のレストラン 二日間晴天が続く。参道に一面に積もった落ち葉が乾き、歩くとかさかさと心地良い音を立てる。 もう、ほとんどのもみじが落葉した。葉を落としたことで幹の曲線がはっきり分かる。もみじの樹が参道に並んでいる姿はなにかオブジェのよう…

「花」白洲正子

「花」白洲正子(神無書房) お寺の本棚 義母とその姉二人がはるばる山寺を訪ねて下さったので、今日は車で市内を案内した。 昨日まで天候は荒れ気味で、明日からも傘マークが並んでいるのに今日は見事なほどの晴天だった。やはりこんな天気は気持ちがいい。 …

デイープなカタログ

お寺にはたくさんの通信販売用カタログが届く。 分厚いお寺関係用品の総合カタログのようなものも多い。 お守り、袈裟、位牌、足袋、にはじまってお寺のゴミ用焼却炉、防犯ブザー、記念品と何でもありである。 今日届いた某カタログ「J」を見ていると 画期的…

ベタなサイン…

部屋で事務仕事をしていると物音がするので雨かと思ったら、風に舞う落ち葉の擦れあう音だった。風が強い。昼過ぎまで晴れ間が見えていたのに、薪を運びに外へでたら雨。時にはあられも。そのうち横殴りの雨にみぞれがまじって降り始めた。窓ガラス越しに見…

陰翳礼讃

普通の人の抱くお坊さんのイメージというと多分、禅宗の影響が大きいのでなないかと思う。例えば<座禅をしているお坊さん>の印象というのはとても強いのではないかと思う。 しかし、仏教の数ある宗派の多くは座禅や瞑想をしない。座禅をしているお坊さんと…

「戦国の堅城」にハマる

黒澤明の「七人の侍」は間違なく映画史上に残る傑作であろう。単に一対一の対決だけでなく、村落を城砦にした農民+侍対野武士という異質な集団の攻防が徹底的に描かれているからである。 凄いと思うのは農民が悪い野武士に搾取される弱者でそれを正義派の武…

作務衣

本日は知り合いのお医者さんの開かれた陶芸の個展へ行った。 ちょっとびっくりしたのはこのお医者さんが作務衣姿だったこと。 薄いグレーの作務衣に黒のシャツ、黒の足袋といういでたちが凄くかっこ良かった!「今度真似しよう」とこっそり決めた(笑) 私と妻…

もみじの絨毯

この時期、山門をくぐった参拝者はもみじの参道に眼をやった時、実にいろいろな反応を示すので面白い。「もう紅葉は終わっちゃったね」と残念そうに言う人もあれば「もみじの絨毯!」 と歓声を上げる人もいる。 「絨毯」という表現はなかなか上手い表現だと思…

晩秋の空

ケヤキやもみじの落ち葉が絨毯のようである。暗かった地面の色が急に黄色や赤の明るい色で覆れ、山寺は晩秋を迎えている。 夕方五時頃、外に出してあった床机を片付けている時、何となく空が明るいので上を見上げると夕陽に雲が照らされて光っている。先ほど…