野菜のパスタ

お坊様のレストラン


二日間晴天が続く。

参道に一面に積もった落ち葉が乾き、歩くとかさかさと心地良い音を立てる。
もう、ほとんどのもみじが落葉した。葉を落としたことで幹の曲線がはっきり分かる。もみじの樹が参道に並んでいる姿はなにかオブジェのように見える時がある。

今日のお昼は野菜のパスタだった。

野菜のパスタに入れる野菜としてはジャガイモ、人参、ピーマン、タマネギ、ニンニク、キノコ、キャベツ、ナスなど。今日は檀家さんに頂いた万願寺とうがらしがあったのでそれもいれてみた。
野菜はいずれも拍子切か薄いスライスにする。油はオリーブオイルを使いたい。

タマネギ、ニンニクなどの五薫を入れる時は最初にいれてよく炒める。ジャガイモ、人参など火の通りにくいものは早めに、キャベツなどの葉野菜は後から入れる。
ナスは油を吸うので、ナスを入れるときは油を少し多めに。また生のプチトマトなども炒めると甘みが出て美味しい。キャベツの芯は火の通りが遅いので最初から入れないか削ぎ切りにして入れる。

ポイントは中火でじっくり野菜を炒めて、野菜の甘みがでるようにする。
野菜の切り方と加熱時間を調整して最終的にどの野菜にも十分に火が通るようにする。
火を止めたら、バター少々と茹で上がったパスタをフライパンにいれ、軽く混ぜ合わせできあがり。野菜が炒めあがる時間とパスタが茹で上がる時間が合えばベスト。味付けは塩と白胡椒のみ。

できれば生パスタを使いたい。
生パスタはゆで時間が短いので少しゆで時間が長くなっただけでコシがなくなるので注意。
細い麺よりフィットチーネのような幅のある麺のほうが生パスタのしこしこした感じを良く味わえるようである。

好みで粉チーズを振り入れる。一味少々を加えても。
トマト缶とタマネギとケチャップで簡単なトマトソースを作って添えても美味しい。