2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

椎茸の春

【お坊様のレストラン】 山寺の春や佛に水仙花 也有「寒の戻り」や「花冷え」という言葉には情趣を感じるが、自分がその寒さを感じる場合には別の問題がある。未だにストーブが重宝している。 昨日から天候が不順で、朝から雨が降っていたが、9時頃になって…

光源氏の恋文

【山寺の本棚】 母は長くお茶を習っているのだが、昨日はささやかなお茶会が庫裏で開かれた。 門外漢の私に分からないが、洗い物を手伝うか、料理やお菓子のお下がりを頂くくらいしか、することがない… 生の蕗の葉や土筆を砂糖菓子に仕立てたもの、淡い紅白…

破戒僧になれ?!

「がんばれ仏教! お寺ルネサンスの時代」 上田紀行 NHKブックス 知り合いのお坊さんに勧められてアマゾンで買った本である…怖い本というのに久しぶりに出遭った。 怖くて通読できないのである。ところどころ拾い読みして慌てて止め、でもまた開いて読む…そ…

倒立するお坊さん

私は腰が重いというか、一旦落ち着くとなかなかそこから抜け出すことができない性格である。お坊さんになる前は、長い間、フリーターをしていた。 大学一年の頃からアルバイトしていたセブンイレブンで14年あまりアルバイトしていた。我ながら長いと思う……

頑張らずに楽になる方法

ふだんは本当に暇な山寺なのだが、なぜかここ数日とても忙しかった。 昨日に至っては、お葬式、お通夜、年忌の法事、御祈祷、初七日が重なってかなり大ハードな一日だった…多分、仏事の新記録である。 お坊さんの説法のネタでお約束的なものとして「忙しい」…

秘密兵器登場?

獣害の被害がはなはだしい。先日も檀家さんの家に行くと、猿にビニールハウスを破られて中に入られ、タマネギを食べられたという。タマネギは猿の大好物である。農業というのは一年近くかけて作物を育てる。 ようやく収穫という時期になって、被害に逢うのは…

イノダで一服

今日は所用で京都へ。 御池から三条にかけて歩くと、町屋を改造した個性的な店が眼につく。 フレンチ、イタリアン、雑貨、和装小物…ひとつずつ見ていくときりがないほどである。 古びているのにモダンな感じがするのが愉しい。もちろん現役で人の住んでいる…

ちょっとエエ話

島田紳助氏は漫才ブーム以来、ずっと芸能界のトップ集団を走っている一人である。 お笑いというのは現在、もっとも人材の豊かな分野である。その分野で常にトップに居続けることは並大抵ではない。 相変わらずYoutubeを漂流していて 「ちょっとエエ話 〜M1勝…

首に関する話

知人が頚椎に障害が生じたと聞き、心配になっていろいろ情報を集めていて面白い本を見つけた「首をチェックして原因不明の頭痛、不調を治す」松井孝嘉(講談社) 1300円「30年にわたり首の研究を続けてきた脳神経外科の権威」と帯に書かれていて思わず買ってし…

梅散る頃

今日は時折、雨が降る。 春になると雨まで暖かく感じるから不思議である。 松の木やもみじの梢に水滴が小さな粒になって宿っているのが綺麗である。 境内を見渡すと梅、椿、蝋梅がよく咲いている。 暫く前、つまらないことに悶々としながら道を歩いていた。 …

絶食&玄米食

【お坊様のレストラン】 先日、ブログに書いた小栗左多里(さおり)さん「精神道入門」(幻冬社)に断食の話が出てくるが、最近は美容や健康のためのデトックス(毒出し)として断食する人が多いそうである。 私は1週間のうち一日だけ絶食することを6年ほど続けて…

身体が蝶になる

【カラダとココロの話】 本山での修行は僅か1年足らずなのだが、精神的にも、肉体的にも厳しい体験だった。 入山した当初は中年の私が10代の同期生と混じって果たして無事に卒業できるかかなり不安だった。 根性もなく(笑)、最年長の私が修行を無事に切り抜…

山寺でエキストラ

去年の秋に地元の観光協会から電話がかかってきた。 テレビドラマの撮影に本堂を使わして欲しいという。 面倒なので 「ウチの本堂はボロですよ」 とお茶を濁そうとしたら、相手の男性は すごく元気のいい声で「ハイ、昭和20年代のイメージで探していますの…

ワカメの春

暖かい日が続いて体が緩んできたのを感じる。 雨が降っても体が芯まで冷えるようなこともない。山寺の冬の寒さからようやく解放されたかと思うと有難い。 出先でテレビを見ていたら、鳴門のワカメが取り上げられていた ワカメの本来の味を楽しむのにしゃぶし…

彼岸前

まず、お詫びから…昨日「ホトトギス」と書いたのは鶯(ウグイス)の間違いでした。訂正いたします… 鶯(ウグイス)の鳴声は「ホーホケキョ」と聞こえるが「ホケキョ」は「法華経」(ほっけきょう)と解されていたこともあったようで面白い。 春の初めはきれいに鳴…

風の音 鳥の声

昨日は兼務している山寺へ出かけた。 現在、三軒の山寺を兼務しているがこのお寺が最も僻地にある。 三キロほどの山道は狭くて車が対向できないので、出かけるときは上から車が降りてこないか常に心配である。行く途中に檀家さんの家に寄ったらナバナ(菜花?…

肩こり研究所

大勢の皆様がこのブログをご訪問下さり、本当に感謝しております。 お坊さんのための雑誌「寺門興隆」の2月号でお坊さんのブログ特集があったのですが、この「山寺のんびり日記」がかなり訪問者の多いブログであることが分かりました。 皆様に改めて御礼申し…

花粉症、ダイハード4.0、デスノート

今朝は妻の花粉症のくしゃみで眼を覚ました。 川端康成の「雪国」に女性が帯を解く音で眼を覚ましたという色っぽい、素敵な表現があるが大違いである(笑) 暫く前に杉の植林の中に入ったら、顔の前にソフトボールよりふたまわりくらい大きな黄色い塊があった…

泣き笑い天国座

産経新聞の月曜版には「泣き笑い天国座」という連載があって楽しみにしている。 亡くなった芸人さんについてその愛弟子が語るのだがこれが面白い。 前回までは吉本の岡八郎さんについてオール阪神巨人の巨人氏が語っていた。 今日は宮川佐近ショーの宮川佐近…

禅者のメッセージ

日本のマンガは面白い。ストーリー性のあるものだけでなく作者の体験をドキュメンタリー風に書いたのにも面白いものが多い。 小栗左多里(おぐりさおり)さんの「ダーリンは外国人??」(メディアファクトリー)はかなり好きだが、この小栗さんが「精神道入門…

禅寺のお昼ごはん

昨日、友人の禅僧を迎えに行ったときにまずびっくりしたのは外国人が居たことである。 中国、韓国、ポーランド、アメリカ、ドイツ…80を越えるご高齢の老僧がこのお寺におられその方の人柄をしたって全国はもとより、海外からもこのお寺に禅を学びにくるの…

小浜にて

禅宗で修行僧をしている友人から、小浜のお寺に参禅しているので、京都に帰る途中、一泊させてほしいという連絡があった。 ウチの山寺から小浜までは車で約一時間である。 山寺を出発した時は気持ちのいい快晴だったのに、しばらくすると雲が出てやがて雨に…

心と体と運勢と

※ ホームページ更新しました。宜しければ御笑覧下さいませ。 (ホームページ製作担当ぶろぐ坊の妻より) http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/ 今日は住職が薪作りを宣言した。 裏山に切り倒した木がたくさんあるのでそれを自分がチェンソーで切断するのでお…

オバマ候補からの手紙

私の住む山寺は京都府と福井県の境にあり、車で小1時間走ると、小浜という町に着く。 私は小浜の自動車学校で免許を取った。 私は運動神経が鈍いのでどれだけ怒られ、あきれられたかわからないし、随分余分に学費を払った…。(もっともいい先生が多かったの…

テンピュールの快楽

暫く前に小さな旅館に泊まった。 外見はやや古びているが料理も美味しく、お風呂も大きくて、とても快適だった。 ところが寝る時になって、枕に違和感があることに気付いた。なんともいえず寝にくい枕だったのだ。 枕のなかになにか固いものがつまっていてそ…

「言葉の国」の遺産

ようやく雪が消えつつあると思ったら、新聞の予報欄には3日続けて雪マークが… 寒いので生姜入り紅茶を飲もうとして、冷凍してあった生姜のすりおろしを取り出そうとしたら、庭で取れた柚子の皮を刻んで凍らせてあったのが眼についた。ためしにハチミツと柚…

集中力の不思議

私は肝心なことはすぐ忘れるくせに、どうでもいいようなことをやたらと覚えていて困ることがある。 先日YouTubeでお笑い系の動画を観ていて、インパルスの「ヨハン」というコントを見つけた。 NHKの爆笑オンエアバトルで見て面白いと思った記憶があるが、も…

ワカメの春

暖かい日が続いて体が緩んできたのを感じる。 雨が降っても体が芯まで冷えるようなこともない。 ようやく山寺の寒さから解放されるかと思うと有難い。 出先でテレビを見ていたら、鳴門のワカメが取り上げられていた ワカメの本来の味を楽しむのにしゃぶしゃ…

夏目雅子のミステイク

「西遊記」というのは日本人にとって特別な存在である。マンガ、アニメ、人形劇、ドラマ、舞台、小説など数え切れないくらい翻案されている。なぜ日本人がこれほど「西遊記」に魅力を感じるのかは興味深いことである。 私達の世代にとって印象深いのは夏目雅…