彼岸前

まず、お詫びから…昨日「ホトトギス」と書いたのは鶯(ウグイス)の間違いでした。訂正いたします…

鶯(ウグイス)の鳴声は「ホーホケキョ」と聞こえるが「ホケキョ」は「法華経」(ほっけきょう)と解されていたこともあったようで面白い。
春の初めはきれいに鳴けずに、少し、もたついたような、不器用な声で鳴く。どうかすると「ホー」まで鳴いて止まったり、「ケキョ、ケキョ、ケキョ…」と伸ばしてみたりする。
それが春の深まりにつれて綺麗な澄んだ声で「ホーホケキョ」と一気に鳴くようになる。


近所のお寺で毎月2回、習字の勉強会がある。
今日も、席について練習しようとしたら携帯が鳴った。今日がお参りのある日であることを忘れていたのだ!

あわててお寺に戻ってお参りの準備をして出かけようとしたら、車が軽トラックしかないことに気付いた…仕方なく、お坊さんの格好のまま軽トラックで出かける。

 すれ違う地元の人の笑われるのでちょっとブルーになるが、もっとも住職はお葬式でも軽トラックで出かける人なので、私も何年かしたら気にならなくなるだろう。

 お参り先は80を越えた一人暮らしの檀家さんである。
 ご主人の年忌の法事に合わせて塔婆をお墓に立てたいとのことだった。家の下にある石垣に沢山、フキノトウが生えていた。花芽がひらいていて、気温が上がっているのが実感された。檀家さんは家の前で椅子に腰掛けて、のんびり野菜の泥を落としておられた。

 お参りの後、シベリアの抑留された後に生還されたご主人お話をいろいろと伺った。
 これまで一人暮らしの支えとなったのがお寺へのお参りであり、仏教への信仰だったと聞いて、こちらも救われる思いがした。気丈な方だが、いつまでも健やかにすごしてほしいと思った。



 無事にお参りをすませて帰ってきたら、お経の本と塔婆を入れる袋を忘れていたと電話がかかってきた。どうも今日はそういう日らしい…

【追記】
  ホームページ少々更新しました。
   御笑覧頂ければ幸いです。
    http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/