身体が蝶になる
【カラダとココロの話】
本山での修行は僅か１年足らずなのだが、精神的にも、肉体的にも厳しい体験だった。
入山した当初は中年の私が10代の同期生と混じって果たして無事に卒業できるかかなり不安だった。
根性もなく(笑)、最年長の私が修行を無事に切り抜けられた一番大きな原因はサナギと蝶という気功の型を教わっていたからだと思っている。(※山口令子先生はあえて「型」という表現は使っておられないのだが、ここでは分かりやすく説明するために、「型」という表現を用いています)
この型は長年、御指導を頂いている気功家の山口令子先生に教わった気功である。
この型はいろんな効果があるが、疲労回復に即効性があるのが最大の特徴である。
しかも気持ちがよくて短時間でもできる。修行時代というのは自由時間というものが殆ど無い。「５分以内に着替えて集合」という指示が出ると、私は２分で着替えて、後の３分この型をやるのである。３分で全ての疲れが取れるわけではないが、やればやっただけ疲労を回復させることができる。
この型は気持ちいいので一日に何度でもできる。寝る前はもちろんじっくり時間をかけてやるので熟睡できて、さらに疲労が取れる。(気功やヨーガなどで「○○に効く」と効能が説かれていても、実際にそのような効能や効果を実感できることは殆どない。)
「３つのポイント」を守ればその場でこの型の効果を実感できるし、この型をマスターして、いくつかのバリエーションまで行えばさらに疲労回復の気持ちよさを味わえる。
疲労が溜まると、心が安定しなくなる。
そして心がストレスに支配されると、さらに疲労感が増すという＜悪いサイクル＞が起きる。私も仕事が長時間続いたり、仕事が上手くいかないとこの<悪いサイクル>に入ってしまうことがある。
サナギと蝶というのはわずか２つの姿勢(運動)なのだが、基本は寝たままで行う。疲れるととにかく横になりたくなるが、横になったままこの型を行うだけでいいのだ…実は「頑張らなくていい」というのが大切なポイントなのである。
気持ちよく身体の疲れがとれることで、心も軽くなる。
身体が蝶になれば、心も蝶になるのである。
健康雑誌「壮快」(マキノ出版)５月号に山口令子先生が考案された視力向上気功について寄稿されている。
この雑誌は毎号、実に様々な記事が載っていて、はっきり言って「玉石混交」である(笑)
(特に、最近のスピリチュアルブームの中で、健康になることと開運することがごちゃごちゃになっていて、少々心配である…)
視力向上気功ではこのサナギと蝶の型についてもふれられている。
視力向上の最初のステップとして全身の血行や気の巡りを回復させ、自然治癒力を高めるのが目的である。
一緒に紹介されている「アイボールダンス」「眼筋ストレッチ」もとても効果がある。
以前、視力向上をうたい文句にする指導所のパンフレットを取り寄せたことがある。
視力が向上したという体験談がたくさん載っていたのだが、全てが小中学生なのである…
若い年代なら、視力が向上するのは十分可能性があるが、この視力向上気功で体験談を語っているのは４０代後半から６０代後半の方なのである。
こうした中高年の方が常識的には殆ど不可能と考えられるような視力の回復を果たしているのである。近眼だけでなく、老眼、乱視、眼精疲労などにも効果がある。
女性の場合、眼もとが綺麗になる、表情や雰囲気が若返るといった効果も報告されている。もちろん眼の疲れが取れると仕事もはかどる。
全身にツボ(経穴)というポイントが存在することが東洋医学の基本である。
このツボは単独で存在するのではなく、経絡というネットワークを作って存在している。
鍼灸では患部から遥かに離れたツボを刺激することで病気を治すことがあるが、これも、経絡というネットワークを利用しているのである。
山口令子先生の説明によると、たくさんある経絡の大半が眼を通っているという。従って視力向上気功を行うことで眼以外の臓器にも大変良いことになる。
(←この種のことに関心の無い人にとっては「ふーん」という程度だと思うが、私は長年、東洋医学に関心があったのでこの説明を聞いた時、眼からウロコが落ちるようなショックを受けた!)
「壮快」の記事に書かれている「サナギとチョウ(蝶)」「アイボールダンス」「眼筋ストレッチ」を試してみるだけでも、この「視力向上気功」の良さ分かると思う。570円は安いです(笑)
ただし、この記事は簡略版なので、機会があれば是非、直接の指導を受けられることをオススメしたい。
【追記】
視力向上気功を教えるアイズワイズ気功教室が東京、名古屋、京都の３つの教室で開催されている。
詳細については下記参照
気の世界 アイズワイズ気功教室 http://www.kinosekai.jp/
【気の法則.COM】http://www.kinohousoku.com/
またサナギとチョウの型については以下の２冊が詳しい。
(「壮快」ではサナギとチョウの「３つのポイント」については省略されている)
