首に関する話

知人が頚椎に障害が生じたと聞き、心配になっていろいろ情報を集めていて面白い本を見つけた

「首をチェックして原因不明の頭痛、不調を治す」松井孝嘉(講談社)  1300円

「30年にわたり首の研究を続けてきた脳神経外科の権威」と帯に書かれていて思わず買ってしまった。

まだ読みかけなのでオススメとは言い切れないが、なかなか面白い。

筆者は首を構成している筋肉が金属疲労のように凝りをおこし、それが原因でさまざまな症状をおこすと説いている。頸部周辺の筋肉の疲労については殆ど研究が進んでいないようである。

筆者が「頚性神経筋症候群」として関連を指摘しているのは

自律神経失調症、頚性頭痛、めまい、血圧不安定、慢性疲労症候群むち打ち症、ウツ、原因不明の微熱、ストレス症候群、パニック症候群、更年期障害、ドライアイ、不眠などの症状である。



東洋医学では経穴(ツボ)という特異なポイントが身体の表面に多数存在し、体表の経穴を刺激することで、内臓をはじめとする身体の深部を治療したり、患部から離れた経穴を使って治療したりする

これは経穴が経絡というネットワークで全身でつながっているからである。
また体表と内臓をはじめとする身体の深部もつながっている。

そして頚部は多くの経絡が集中して通っている場所である。
また「肩がこる」と自覚される場合、実は首がこっているという場合が殆どである。

まだ読みかけの本だが、この本は案外、示唆に富む本かもしれない…