イノダで一服


今日は所用で京都へ。

御池から三条にかけて歩くと、町屋を改造した個性的な店が眼につく。
フレンチ、イタリアン、雑貨、和装小物…ひとつずつ見ていくときりがないほどである。
古びているのにモダンな感じがするのが愉しい。もちろん現役で人の住んでいる町屋もある。それらが渾然となっているのが独特の雰囲気を作っている。

三条に来ると「イノダコーヒー三条店」の看板が眼に入った。

京都市内では老舗の喫茶店である。
ここの名物は砂糖とミルクの入ったコーヒーなのだが、ブラックが飲みたくてジャーマンという銘柄を頼んだ、歩き疲れた身体がシャキッとするような苦味が気持ちよかった。

禁煙席はテーブル席だったのだが、帰りに奥の喫煙席を覗くと、丸い大きな木製のカウンターがあった。

お客さんはめいめい新聞を読んだり、タバコをを吸ったりしているが、多くは常連さんのようである。めいめいが好きなことをしているのだが、雰囲気がとても良い。

タバコは吸わない私だが、このカウンターに座ってコーヒーを飲んだら美味しいかもしれないとふと思った。