作務衣

本日は知り合いのお医者さんの開かれた陶芸の個展へ行った。

ちょっとびっくりしたのはこのお医者さんが作務衣姿だったこと。

薄いグレーの作務衣に黒のシャツ、黒の足袋といういでたちが凄くかっこ良かった!「今度真似しよう」とこっそり決めた(笑) 私と妻も仕事終わってそのまま出かけたので作務衣姿だった。もっとも山寺は寒いので作務衣の下にはユニクロのフリースを着込んでいて二人ともシルエットが微妙にもこもこしているが。

作務衣はもともとはお坊さんの作業着のようなもので、本山に居た頃は黒の作務衣が普段着だった。妻の着ている淡い紅色の作務衣は懇意にしている檀家さんが古い着物を仕立て直して作ってくれたもので妻の大のお気に入りである。

作務衣は動きやすいし洋服に無い気分にしてくれるので、時々、着て出かける。個展へ行った後、二人で韓国料理を食べに行った。二人揃って作務衣で食事するのはなかなか新鮮だった。

お寺にはよく作務衣の通販カタログが届くが概して高いので買う気にならない。また写真のイメージと実物の感じが全く違うこともあり、要注意である。ただこうしたカタログをよく読むと、龍の刺繍をしたシルクのフンドシが載ってたり、変な柄のちゃんちゃんこを若いモデルさんが無理矢理に着こなしてたりとか結構楽しい。

最近、和柄のTシャツやカバンなどを良く見かける。また京都などへ行くと和装して外出しているカップルなどもいてなかなかいい感じである。和の世界が見直されるきっかけになればと思う。そのうちお坊さんがカッコイイ!という時代になることを切に願っている…
ただ以前、渋谷で見かけた若い兄ちゃんが数珠を首からネックレスのように掛けていたのには閉口した。やはりものには限度というものがある…