江戸の誘惑


山寺にようやくフレッツ光が開通した。

開通というと大げさに聞こえるかもしれないが、申し込んで待つこと10ヶ月…
気の長い私もさすがにうんざりだった。

今までは画像の多いホームページはあまりに時間が掛かるので見ないことにしていた。
光回線の開通後、初めて見たホームページは

WEB浮世絵
http://www.geocities.jp/web_ukiyoe/

美しい!面白い!
浮世絵だけでなく江戸の面影の残る明治の古写真とその対比が絶品である。
このホームページ自体がひとつの完成された芸術品のようである。

江戸時代はとにかく面白い。

高岡英夫さんという研究者が書いておられたのだが、江戸時代にはひとつの町内に一人くらいの割合で現代のオリンピック選手クラスの身体能力の持ち主が居たそうである。

一日に何百キロも走ったという飛脚、人間の眼に見えない超高速で刀を抜いた侍、ただの肉体労働者でも百キロ以上の荷物を背負うことができた…

そして身体能力だけではない
知的好奇心の広さ、美意識の深さ、倫理観の高さ…

開国して、あっという間に欧米の文化や技術を消化できたのは江戸時代の蓄積によるところが大きいと思っている。そんな時代の生んだ芸術であり、こうした江戸の暮らしを映し出しているのが浮世絵である。

このホームページを運営しておられる一風斎さんのブログ「草従人従」もとても面白い。
「草従人従」とは「自然を愛し、敬意を払い、人はそれに従う」という意味だそうである。一風斎さん人柄の優しさ、心豊かさが行間から伝わってくる。