デイープなカタログ

burogubou2007-12-05

お寺にはたくさんの通信販売用カタログが届く。

 分厚いお寺関係用品の総合カタログのようなものも多い。
お守り、袈裟、位牌、足袋、にはじまってお寺のゴミ用焼却炉、防犯ブザー、記念品と何でもありである。

今日届いた某カタログ「J」を見ていると

画期的!!木魚の音がおどろくほど良くなります。

という文字が眼についた。
これはなんと木魚を叩く棒の宣伝なのである。
お坊さんといえば木魚を思い浮かべる人も多いが実はウチの宗派である真言宗では木魚を使わないのが普通である。一応、本堂にはあるが、住職の回想するところによれば昭和20年頃まで木魚は無かったという。
禅宗などは木魚を良く使うようである。また特殊な例だが九州のある地域では牧師さんが木魚を使うことがあるそうである…どうもキリシタン信仰が仏教と融合している地域があることと関係があるらしいが、牧師さんが真面目な顔で木魚を叩くの想像するとおかしい。

木魚を叩く棒を正式には「ばい」(漢字は変換できませんでした…「倍」という字の人偏を木偏に変えたものです)というのだそうである。
商品名は「シリコンばい」である。「ばい」の芯に特殊なシリコンを使用しているのだそうである…
である。「ばい」の芯に特殊なシリコンを使用しているのだそうである。一体どんな音がするか…。

   商品名「ホット座布団カバー」

お坊さんの座る金襴緞子みたいな座布団に使い捨てカイロを入れられるようになっている
本堂というのはだだっ広くて冬は寒いというのが相場だが、寒そうにしている檀家さんを前に自分だけぬくぬくというのはちょっと…

 一番すごいと思ったのは商品名「しびれん僧」である。

 多分、「しびれんぞう」と読むのだと思うが、ふくらはぎに四角いカバーのようなものを装着して、正座するとこのカバーが正座椅子のようになって脚がしびれずに長時間正座ができるというものである。もちろん衣の下につけるので外からは見えない!.何かの拍子にこれが外れて衣からでてきたりしたらどう言い訳するのだろうか?人事ながら心配になる。

 やはりお坊さんの世界というのはなかなかディープなのである…