小林先生、本がとっても面白いです!

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

 動物学者小林朋道先生の著書がアマゾンの動物学関係の本の1〜3位を独占しているそうである。

 私も知り合いから借りて三冊とも読破した。現在、手元にあるのは「子リス〜」である。


 例えば生後10日ほどで、眼も開いていなくて、移動すらおぼつかない小さな小さな子リスの赤ちゃん達が巣の中に居たとする、そこへお腹をすかせたイタチがやってくる。当然、赤ちゃんは絶体絶命である。ところが…この赤ちゃんたちが意外というか不思議な行動に出てこのイタチを撃退してしまうことがあるのだという。それが表題になっているエピソードである。
 リスの赤ちゃんがイタチを撃退するその方法とは…知りたい方は是非本書を読んでください(笑)

 本書には動物の行動や生態の不思議さ、驚異的なまでの環境への適応能力が分かりやすく、面白く書かれている。

 動物も面白ければそれを追いかけ、観察し、実験する先生自身の言動も滅法面白い。
 こんな先生に動物学を習いたいというのが率直な感想である。

 小林先生はホモ・サピエンスの脳というのは本来、動物の行動や生理に関心を持つようにできていると考えておられるようである。確かに、そうした資質があればこそ敵となる動物から身を護り、餌となる動物を捕獲することで人類は存続できたのだろう。

 動物への関心というのは私たちの脳に深く組み込まれていて、小林先生の本は正にそれを刺激してくれるという感じがする。


 先生にとって動物は愛すべき友人である。
 
 だが残念ながら田舎暮らしの中では動物の存在は時に危険や脅威となる。特に農業への被害は甚大といっていい。

 今日もお墓掃除に出かけた住職ががっかりして帰ってきた。

 イノシシが暴れまわって墓石をひっくりかえしたり、墓域をめちゃくちゃにかき回しているのだという。本当に困ったことである…

 小林先生のような専門家の知恵を借りて、なんとか動物たちと人間とが共存できる方法を探れないかというのが私の願いである。



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