YouTubeで「観音経」のお勤め?

Youtube漂流記】

 Youtubeを観ていたら「般若心経」や「観音経」がアップされていた。

 お経というのはお坊さん個人の読み癖があったり、宗派によって唱え方の違いがあったりするが、下記はごく標準的な唱え方である。お勤めを自分で学びたい人には参考になるかもしれないと思うのでご紹介しておきたい。もうひとつのブログにも書いたが、いろんなお寺にお参りするのも良いが簡単でも家のお仏壇で「般若心経」や「観音経」でお勤めすることがとても大事だし、いわゆるご利益やご先祖様のご加護も得られやすいと思っている。

法華経」というお経があって28のチャプターに分かれている。
 なかでも鳩摩羅什(くまらじゅう)という人の訳した『妙法蓮華経』の25番目のチャプターである「観世音菩薩普門品第二十五」は「観音経」と呼ばれ、その部分だけ広く読経されるようになった。さらにこの「観音経」を要約した部分がこのお経に付随していてその部分を偈文と呼び、「観音経」を短く唱える時はこの偈文だけ唱えるのである。

「お坊さん」が「観音経」という場合は「観音経」全体を指す場合とこの「偈文」を指す場合がある。
 自宅でお勤めされる場合はこの「偈文」が使われることが多い。



【般若心経】

【観音経】

 そういえばスピリチュアル界のゴッドマザーである三輪明宏氏も「観音経」を強く勧めていた。生霊を跳ね返す力がある…と言っておられたが(笑)唱てみるととにかくパワーのあるお経である。リズムがあるし、太鼓などと合わせるとなお力強い。

真言宗だけでなく禅宗でも広く使われるお経なので、いろんな宗派が一堂に会して読経するときもよく使われる。

お経の文句も観音様の力を信じ、念じれば、どんな絶対絶命のピンチも切り抜けられるという部分が延々と続く。
そして「観音経」が「般若心経」と違う点は内容がものすごくビジュアルなのである。

 悪い奴に高いところからまっさかさまに落とされても傷ひとつつかない大丈夫!とか刀で処刑されそうになっても刀がポキポキと折れてしまうとか、猛獣に襲われても、猛獣のほうが逃げていくなどなど…具体的な場面が一杯書いてある。少し漫画的と言えばいいすぎかもしれないが…

「観音経」は具体的なイメージを持ちやすいということで広く受け入れられ、また支持される理由のひとつなのだろう。
 唱える側も意識を集中しやすいし、密教でいうところの<観想>とつながってくる部分があるのだと思う。(←これは結構大事なポイントだと思う)


【お知らせ】
「般若心経」「観音経」を読経してみたい方はご連絡下さればご指導いたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村←いつもありがとうございます!副住職と住職への応援クリックをポチッとおねがいします(^人^)