秋の声 腰の力







どこからともなく


雲が出て来て


秋の空



       山頭火






火花

火花




又吉直樹氏の「火花」を手に取ってみた。




数行読んだが惹かれるものがなかったので書棚に戻した。




又吉氏は芥川龍之介太宰治を好きな作家としてあげておられるそうだが、私は芥川龍之介太宰治も共に好きではないので多分、文学的な趣味が合わないのだろう。



芥川龍之介…“底意地の悪い冷たさ”】


人間失格

人間失格

太宰治…“自己否定をまとった自己肯定”】







行く道に花の咲かない道はなく

行く道に花の咲かない道はなく





季節の変わり目になると手に取るのが鮫島芳子氏の「往く道に花の咲かない道はなく」(桜の花出版)。





芥川賞をとるような作品に心が惹かれなくて、市政の一婦人の書かれた俳画に心が引き寄せられるというのも不思議ではあるが、私にはしっくりくるものがある。





素朴に自然に溶け込んでいる筆者の心に私の心も解けてゆくようである。







虫の音に囲まれている  夜半の月    





いわし雲 果てなき空に届く丘     




彼岸花  母さんと呼ぶ温かさ






病気にならない整体学

病気にならない整体学


整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)

整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)



昔は文学作品に惹かれたが、最近はもっぱら実務的な本が多い。





最近、整体に関する本を何冊か読んだ。




井本邦昭、宮川眞人、片山洋次郎…




いずれも野口晴哉野口整体がベースにあるようである。



この分野において野口整体がいかに傑出した存在であるか改めて感じいった。





一方、ネットで検索すると「整体」の看板を掲げる人も多いが誠に玉石混交の分野である。





中には数日間の講習で開業を指導する者まであるから要注意である。




その安易さが愚かしくもあり、恐ろしくもある。






井本邦昭氏は身体の変異を力学的にとらえ、自律的な体操で自ら整体に近づけることを提唱しておられる。




DVD付 弱った体がよみがえる 腰の人体力学

DVD付 弱った体がよみがえる 腰の人体力学



これまで井本氏の考案された体操については映像資料がなく、著書を見ながら独習していたが、今回「弱った体がよみがえる 腰の人体力学」(高橋書店)が発刊され実技の様子を初めて映像で見ることができ興味深く拝見した。(全部で7つの動きが収録されている。)




身体関係の本を見ていると<簡単な体操で〜が治る>といった安易なものが多いが、井本氏の一連の著作は非常に深いものを感じる。



整体法―これが本当の骨盤の話 (Medical Life)

整体法―これが本当の骨盤の話 (Medical Life)



「整体法 これが本当の骨盤の話」(三樹書房)は骨盤に特化した内容で病気への対処から治療者としての心構えまで含む幅広い内容である。




特に骨盤の下降を防ぎ、仙腸関節、股関節を調整するという一連の部分が特に参考になった。





“道”と名のつくものにあって腰というのは極めて重要である。




腰が決まることで生まれる姿勢と動きに極意があるように思う。



井本氏によれば腰が下がった人が増えているという。しかも若者に多いという。




腰は体の急所であると共に、活力の元でもある。



井本氏は腰(骨盤)が下がることが多くの病気の根本的な原因となっているという。



まずは健全な腰を取り戻すことが必要だろう。







ブログランキ

ング・にほんブログ村へ
にほんブログ村←いつもご訪問ありがとうございます!
丹後の山寺の住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)








.