お盆の真っ最中
お盆の行事の中心は檀信徒の方の家々をまわる棚経と施餓鬼法要である。
昨日で棚行も終わり、本日から5つの施餓鬼法要に出仕する。
最初に棚行に行ったのは小学校4年性の頃だったと記憶している。
子供の頃は老僧について小僧としてお参りしていたが、そのうち老僧と2人で手分けして周るようになり、老僧が現役を退いてからは1人で棚経に回るようになった。
炎天下に家々を回るというのもなかなか大変で、次第に気力、体力、集中力が落ちてくる…
時々…
「お盆はかきいれどきですね」
などといわれるが、イマドキのお寺は給与制になっていてお盆だからといって給料が増えるわけではないのである(苦笑)
棚経が終ってスカスカになったところで自分のお寺や他のお寺の施餓鬼法要に出仕するのでとにかくミスが多くなる。
棚経の途中からろれつが回らなくなったり、つまずいてこけそうになったりということが頻繁になるが
普段しないような失敗を続々とするようになる。
お盆のミステイクなので
“盆ミス”と呼んでいる。
本日は午前中から市内の大きな真言宗のお寺の施餓鬼法要に出仕。
午後からは兼務しているお寺の施餓鬼法要なのだが、今朝になって法要のお供物を買っていなかったことに気づく…
盆ミス…
仕方が無いので施餓鬼法要に出仕する前に市内のスーパーでお供えを買おうとしたら財布に1000円しか入っていないことに気づく。
盆ミス…
出仕した法要の前に点香(ロウソクや線香に火を点じること)しようとして袂からライターを取り出したつもりが携帯電話だった。大きさが全然違うのに勘違いして持ってきたらしい。法要中に着信があるとマズいので慌ててドライブモードにする。
連続盆ミス…
出仕したお寺の施餓鬼法要は水も漏らさぬ大法要で
御詠歌隊が御詠歌を朗唱し、出仕した大勢の僧侶の読経のなか
御住職が朗々を塔婆供養を行われる。
法要とはかくありたいものである。
午後の兼務寺院の法要は私1人で行うが、法要前の簡単な法話を考えるのを忘れていたので…途中で言葉に詰まり
午前の法要で聞いた法話を軽く流用しました(恥)
明日は3つの施餓鬼法要に出仕してようやくお盆が終る。
大きな盆ミスがありませんように…