新しいパン屋さん 後の先

 


早春ながら例年より気温の低い日が続く。





午前中法務1件。法事の後、市内のレストランにて会食。和やかで良い雰囲気だった。



法事はしめやかに行っても、その後の会食は和気のあるものが良いと思っている。




故人の話を中心に参加された親族の横のつながりが深まると思うからだ。法事というのは親族ya血族の親睦を深める非常に重要な役割があると思うのだが、そうした機会はいよいよ少なくなっているように感じる。



ゆっくり会食して1時半に法事が終わり、帰山しようとして帰り道に新しいパン屋さんが開店したという告知を思い出した。









場所は医療センターそばにある南寿司の裏手。店名は「ブーランジェリー モン クール」。



以前に友人からの告知をみて場所を覚えていたのですんなりとお店に着く。
道路をはさんだ反対側に駐車場もあったので一安心。


外観がお洒落なことにまずびっくり…



「ここは自由が丘のパン屋さんですか?」



みたいな(笑)



久しぶりに良いお店のオーラが出まくりです!(笑)


問題は…


2時前だというのに殆どのパンが完売状態で2度びっくりである。


あらかじめ予想はしていたのだが仕方が無い。



バケットとイギリス食パンを購入。


家に帰ってバケット頂く。噛むほどに美味しく、何もつけないで食べられるほどでした。



次回はもっと早めに行かねば!



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11月から2月までの繁忙期の後、古書で買った本や以前に買った本をを読むというのは至福の時間である。



剣術抄 (2)

剣術抄 (2)



とみ新蔵「剣術抄 2巻」


とみ新蔵氏の劇画は「柳生連也武芸帖」「薩南示現流」「柳生兵庫助」などがオススメだが<剣術抄シリーズ>は著者の実際の剣術の修練からの知見が盛り込まれていて非常にリアルである。







最初読んだときは良くわからなかったのだが繰り返し読んで<後の先>の攻撃の持つ妙味が分かる。





相手の攻撃が発するに合わせて刀刃が相手の腕や指に当る。



相手自身の攻撃のスピードとの相乗効果で避けることは至難である。




相手と対峙したときに、最も自分に近い相手の部位は相手の胴体ではなく、刀剣を持った相手の腕や刀を持つ手指である。



相手の打剣に合わせて、相手の鍔元や腕に刃を当てると相手自身のスピードが乗じたカウンターになって相手の手指や上腕が容易に切断される。


刀剣を把持する指や腕にダメージを受ければ戦闘不能になることは自明である。「剣術抄」で描かれるこの<後の先>の妙は眼が覚めるようである。


<後の先>は合気道太極拳などとも関係が深い。



合気道太極拳では相手の攻撃を受けてそこから自分の攻撃に繋げることが多い。これは<後の先>型の戦闘法である。



相手の攻撃を受けるというと受身のイメージだが、実際には相手の攻撃に即応して受けを取るのでほとんど同時になる。


また合気道太極拳の<後の先>という戦術は刀法から影響を受けている可能性が大きいともいえる。



もっとも作者は宗教(仏教)に対してどこか否定的な空気があってそこが少し気になるのだが…



合気道と中国武術はなぜ強いのか? (BUDO‐RABOOKS)

合気道と中国武術はなぜ強いのか? (BUDO‐RABOOKS)



山田英司合気道中国武術はなぜ強いのか?」



合気道中国武術も“型を演じる”というイメージが強いが、本来は命のやり取りを前提にした実践的な武術である。伝統的な武術のなかに実践性を再発見するプロセスが読み応えがある。



「なぜ強いのか?」というタイトルの一方で著者は合気道中国武術を学んでいる人で実戦力を持っている人は極めて少ないと断定している。


著者の主催する団体はタイに遠征して本場のムエタイ選手に自分達の研鑽する中国武術がどれだけ有効であるか試している。それだけやっている団体はなかなか無いだろう。


実戦に裏付けられた武術論は傾聴に値する。



小説 阿難

小説 阿難


五井昌久「阿難」



数年ぶりに読みかえしたがやはり宗教小説の白眉であると思った。
釈尊の侍者にしてその教えを聞くことが多く、十大弟子のなかで多聞第一と言われた阿難が主人公。



釈尊の説法を聞いた多くの弟子がその教えをまとめて後世に伝えたが、釈尊に仕え最も教えを多く聞き、記憶して伝えたのが阿難尊者であったとされる。


経典の多くは「如是我聞」という句で始まるがこの「我」とは阿難のことであろうといわれる。



著者は阿難を他力の人として描いている。釈尊に全託して仏道に邁進する阿難の姿に感銘を受けた。


藤本蓮風 経穴解説 増補改訂新装版

藤本蓮風 経穴解説 増補改訂新装版



藤本蓮風「経穴解説」



500ページ近い大部な著書で難解だが毎日20ページほど読み進む。



藤本連風氏は鍼灸師として桜の花出版の「名医ランキング」※に掲載される数少ない東洋医の1人である。



内容は鍼灸治療者向けの講義であるので素人には良くわからない点も多いが、体が経穴という点のネットワークによって関連していること、陰陽という古代哲学の考えが私たちの体に適用されるというのも実に興味深い。


※「名医ランキング」徹底した患者本位の観点から全国の名医を精選している。掲載数は  276人。うち<統合医学・東洋医学>の医師は6名のみ。




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