泣いてもパンツは出てこない

 

まだ7月初旬だというのに暑い!
というわけで妻は毎日のように娘を行水させる。


夏にむかってまっしぐらに近付くこの時期、明るい陽光の中で見る幼児の肢体というのは美しい。別に自分の娘だからというわけではないだろうが。



純粋で、健康で、透明で…人生の素晴らしい時期なのだろう。


暫く前に有馬温泉に行った。

帰りに兵庫のウォーターランドという公立の公園に立ち寄った。
入場料200円(駐車料500円)也。


幼児が遊べるような人工的な浅瀬や滑り台、滝などがつくられていて、なかなか愉しかった。夏には最適の施設だろう。まだそれほど日差しが強くないこの時期のほうが過ごしやすいかもしれない。



このウォーターランドに近所の幼稚園児が60人くらい遊びに来ていた。

ひとしきり遊んだ後、園児達は公園の隅で一斉に水着を脱いでいた。。真っ白で小さなお尻が60個が並んでいるのは壮観。
こういう場合の御約束で



「パンツを失くして泣いている子供」が出現。


引率の先生も慣れたもので「泣いてもパンツは出てきいへんで!」と結構冷たいお言葉…



小学校の頃、やっぱり着替えの時にパンツを失くして泣いている男の子が居た。

暫くしてパンツは出て来たが、誰に踏まれたのかくっきりと茶色い靴の足跡がついていたのが未だに記憶に残っている。もう40年も前の記憶である…




妻に頼まれて『子供はなぜ「跳び箱」を跳ばなければならないか』をアマゾンにて購入。
「ペットを飼おう」「絵本をたくさん読み聞かせよう」「違う道を通ろう」「“なぞなぞ”を楽しもう」…たくさん子育てのヒントが書いてある。


私は時々<どーでもいいもの>を買って家人に笑われる。
この本の中に「無駄遣いの経験は無駄ではない」という一節があったので、我が意を得たりと思って妻に見せたが…


「それって幼児教育の本でしょ」


と誠に的確なツッコミ…




ただ全般的に<目的達成型の生き方>をあまり心を狭くせずに歩かせるという印象を受けた。

本日の産経紙に思想家の内田樹氏が合気道の道場を建設中とのニュースが載っていた。
「査定しない・叱らない・型にはめない」という指導をすることで「外の殻がバリバリ剥がれるように能力が開花する」という。


最終講義?生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)

最終講義?生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)


私は子供の頃はとてもドン臭い子供だった。
運動はとにかく苦手で、体育の時間は憂鬱なことが多かった。


私自身跳び箱を跳べない子供だった。
跳び箱を跳べない子供を、上手に導いて無理せず跳べる子供にしてやるのがいいのだろうか。
それとも子供が跳び箱を跳べなくてもがとべない自分に屈せず、自分らしさを失わせない…そんな子育てがいいのか。

これから始まる長い長い子育てで悩みながら、この問いを何度繰り返すのだろうか。

でも幼い日、無心に行水をしていた美しい笑顔や姿がそんな煩悶や迷いを慰めてくれるにちがいない。



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「生きがいの創造」シリーズの著者である飯田史彦先生の講演会を舞鶴で開催することが決定いましました。
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[決定版]生きがいの創造

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当山所蔵の快慶作“深沙大将立像”は7月16日から28日まで奈良の国立博物館に出展されます。その前後は不在となりますので、当山の仏像を拝観希望される方は御留意下さいませ。7月11日に搬出の予定です。
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