春ぞうれしき
うぐいすの匂ふがごときのど仏 橋本夢道
本日も快晴。
連日の好天で畑の土が乾いて、畑仕事大好きの住職は水遣りの心配ばかりしている。
明日から天気は崩れるようである。
先日、コメント頂いたカメラマンの方は、ブログでご紹介した雑誌の表紙を撮影された方と判明した。
田舎というのは地縁と血縁の世界である。
それ以外だと学校と職場のつながりがあるが、最近はネットの縁がこれに加わった。
ネット縁というもので人間関係の何が変わるのか、何が変わらないのかは興味深いことではある。
仏縁という言葉があるが、細々とお寺のことをブログやHPに書いてそれが仏縁につながればそれにこしたことはないと思っている。
本日は兼務している多禰寺へ留守番に出かけた。
好天にもかかわらず午前中は誰もお参りがない…
そんなに広くない境内だが、いろんな草花が咲き始め、また綺麗な色の新芽や若葉が姿を見せているので散策していると飽きることがない。
鳥の声や水の音が絶え間なくするので魂がとろけそうな気がした。
本堂の石段の御詠歌の石碑がある。
先の世にまきつる種の生(お)いいでて
法(のり)の花さく春ぞうれしき
この意味はと聞かれると説明が難しい。
前世で播いた種から法の花が咲く…というのは、前世で為した善事や善因によって法=真理に触れる素晴らしい縁ができ、今生でその成果が得られたというほどことだろうか。
そして真理に触れる喜びが春に花の咲く喜びに重ねられている。
ネット社会には様々な負の側面がある。
ネットで生まれた縁が悪い結果をもたらすことは限りなくある
その一方でネットで結ばれた縁から真理に目覚める人達が生まれるとしたらやはり素晴らしいことだろう。そのことを信じたいと思う。