「櫻花特攻」〜この命、義に捧ぐ〜
- 作者: 清水克之
- 出版社/メーカー: 星雲社
- 発売日: 2009/11/26
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以前、作家の清水克之さんから明石元次郎の話を聞く機会があった。
明石元次郎は陸軍参謀本部参謀次長であった長岡外史をして「明石の活躍は陸軍10個師団に相当する」と言わしめた人物である
- 作者: 門田隆将
- 出版社/メーカー: 集英社
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最近、読み始めた「この命、義に捧ぐ」にも明石大佐に関する記述があり、この人物が日本の近代史の光と影の両面に大きな足跡を残しているのだと改めて感じいった。
「この命、義に捧ぐ」は支那方面軍司令官・根元博中将を取り上げたノンフィクションである。
根元中将は終戦後の昭和28年に内蒙古の在留邦人四万人を救う為に敢然と武装解除を拒絶し、ソ連軍と激闘を展開し、日本の将兵や在留邦人を内地に帰還させるために奔走した。
終戦後の日本軍は在留邦人を見捨てて内地に帰還した…というこれまでの蔑軍史観に一石を投じる人物である。
「櫻花特攻」という動画の存在を教えて頂いたのも清水さんである。
桜花はロケットによって高速の推進力を得、敵艦に体当たりすることを目的に開発された特攻兵器である。
陸上攻撃機の下部に搭載され、敵艦隊に近接後、切り離され、ロケットに点火して推進した。
桜花による攻撃は成功率が低く、また母機となった陸上攻撃機も帰還できないことが多かった。
短い動画だが、戦争の非合理さと、国や家族のために戦った先人の思いが胸に迫ってくる。
明石大佐や根元博中将の足跡はこれからも永く歴史に名を留めるにちがいない。
だが歴史の片隅で散っていった、無数の兵士達の心も決して忘れてはならないだろう。
義に捧げられた命の重さに変りはない。
PS
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気温が急に下がったせいか体調を壊したという方が多いようです。
皆さまどうぞ御自愛くださいますよう。
合掌
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