縁側の風 ブッダの判例集 ハーブ園
午前中、月参り1件。
読経が終って施主さんとお話していると
縁側から風が吹いてきた。
気温は高かったが山を通る風は涼しかった。
セミやコオロギの鳴き声が混じっていた。
風の心地よさと、虫の鳴き声がひとつになってなんとも心地よかった。
午後から一層気温上がる。
当分、雨の予報がない。今年は酷暑との予報が当りそうである。
- 作者: 野口法蔵
- 出版社/メーカー: よろず医療会ラダック基金
- 発売日: 2002
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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諏訪でお世話なったお寺のご住職から野口法蔵さんという方の著書を何冊かいただいた。
野口法蔵「ブッダの判例集」を帰山の列車のなかで読んだ、面白くてあっと言う間に読了。
三蔵法師というのは律蔵、経蔵、論経に精通した僧侶のことを指す。もっとも有名なのが玄奘三蔵であることはいまでもない。(三蔵法師と言う言葉は訳経僧を指す場合もあるらしい)
律蔵とういうのは僧団の規律や道徳をまとめたものである。
野口氏はチベット、スリランカ、日本でこの戒律を守って生活されたが(現在は還俗されている)僧団の戒律というのは何百とあり、これを守って生活するのは大変なストレスであったという。
そのときに戒律について書かれた戒律書を読んで救われたという。
「律」というのが教団の戒律であることは知っていたが、無味乾燥なものかとおもっていたのだが、当時の僧侶がどのような戒律を破り、葛藤したかは実に興味深い。
時々、大笑いするような記述もあり、飽きずに読める。
お釈迦様の弟子は出自が多様で、元漫才師までいて、この弟子が調子にのっていかがわしい話を女性の前でしてしまい、お釈迦様にメチャクチャ叱られるとか面白いエピソードが沢山載っている。
出家者は決して一所の集まって暮らしていたわけではないらしい。当時は大変な数の出家者が仏陀の教団に属し、いろいろなところに分かれて暮らしていたようだ。
そして大きな問題が起ると最後はブッダの判断を仰いだことが分かる。
ジャイナ教と仏教の関係、当時の生活習慣、宗教活動の実態も分かり興味が尽きない。
昨日は和田で知人が造成中のハーブ園を見学。
美山でハーブ園を営んでおられたご夫妻が指導されてハーブによる地域活性化が進められているという。今後の進展が愉しみである。(参加者募集中とのことである)
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