仏舞 ののさま





8日は松尾寺の卯月八日法要。

毎年好天に恵まれるが、今年は珍しく小雨のなかでの法要となった。

住職として日々の法務についているが、卯月八日法要のような由緒ある法要に出仕できるのは冥利と感じる。

歴史的な意義のある行事であっても様々な面で継承が難しくなっている。この卯月八日法要も永く受け継がれることを念じている。





昨日は地元仏教界の花まつり


市内の幼稚園児と共にお釈迦様の生誕をお祝いする。


ここ数年、代表の園児さんに司会進行をしてもらうのだが、まだ6歳くらいの子供たちが台本を見ながらとはいえ上手に進行してゆくのは驚き。


子供たちは「ののさま」を合唱する。



私が通った幼稚園は京都市内の浄土真宗系の幼稚園だった記憶がある。


園長先生が改良服を着ておられた記憶がある。


私が子供の時もこの「ののさま」を歌った。


その場にいた園児さんは200人はいたかもしれない。子供たちが大勢いるだけで会場は柔らかい空気になるが、大勢の園児が合唱するとその場が不思議な柔らかい空気に満ちる気がする。


大勢の子供たちがこの歌を歌っているのを聞くと、幼かった頃の記憶がよみがえり、懐かしいような、嬉しいような、そして悲しいような気持ちになる。そして心が洗われるような清々しさを毎回感じる。



 のんの ののさま ほとけさま
わたしのすきな かあさまの
おむねのように やんわりと
だかれてみたい ほとけさま
 
 のんの ののさま ほとけさま
わたしのすきな とうさまの
おててのように しっかりと
すがってみたい ほとけさま
 
 のんの ののさま ほとけさま
あかしあげて おがむとき
おすがたみえて きらきらと
ごこうのひかる ほとけさま



仏様がなぜ「ののさま」になるかと思うが、「観音様」(かんのんさま)が「ののさま」になったらしい。


仏様への気持ちの根底には父母への思いがあるというのは全く正しい気がする。


今朝の産経紙には壮絶な家庭内暴力によって親に傷つけられた女性の痛ましい記事が載っていた。


両親や家庭が揺らぐことで子供たちは深刻な影響を受ける。


子供をめぐる哀しい事件が相変わらず多いが、幼い子供たちが無事に、のびやかに育ってほしい。そう願わずにはいられない。合掌




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