謹 奉 賀 新 年
明けましておめでとうございます!
やはり元日は楽しい気持ちで過ごしたい。
私は古今亭志ん生の「鮑熨斗」を聞くつもりである。
初笑いは落語にかぎります!
やっぱり古典落語…NHKラジオでやってる「名人寄席」は膨大なNHKの音源の中から落語を中心にしたえりすぐりの作品が楽しめる。
年が改まる正月には笑いが相応しい。
<笑い>というのは古くは生命力を再生し、活性化する力があると考えられたようでる。
<笑い>は陰陽交合ともつながるものである。<笑い>は五穀豊穣をもたらすものであり、邪悪なものを打ち払うものでもあった。
問題を抱えている時、笑いを取り戻すことで、心に活力が甦ってくることがある。
大きな問題を抱えていると心のガードが固くなる。
心そのものが柔軟さを失っていく。それは自分を守る姿勢なのだが、同時に自分の視界を狭め、大切な情報も見逃してしまうことになりかねない。
笑うと心のガードが解けて、視野が広がる。
笑いは発想の転換であり、自分を相対化することにつながる。
辛い時にはつまらないお笑い番組でも見て笑うのも時には必要だと思う。
ただ最近は笑えないお笑い芸人も多い…(でも今日yahooの動画で見た井上マーさんの尾崎豊のパロディは面白かった!)
私はどうしても笑えない時は空を見上げる。
空の大きさの中に何か自分の頑ななものが溶けていくのを感じたり、空の青さや広さにとても大きなヒントを貰うことがある。
お正月なのでスケールの大きな話を…
「昨日、物凄い大きな茄子をみたよ」
「どのくらい?」
「闇夜にヘタをつけたような茄子だった」
「…」
落語の法螺話スケールの大きさは意外に宇宙論につながるものがある。
以前「ちょうこくしつ座」にある車輪形銀河についての記述を読んだ時、「荘子」の一節を読んだような気がした。
…地球から5億光年離れた「ちょうこくしつ」座に銀河宇宙がある。巨大な銀河の中心部の周りには、彗星状の天体が尾をひき、時速約110万キロで中心部に向かっている。天体らしき頭部の直径2〜3百光年、太陽系の直径百数十億キロと比べ、その巨大さがよく分かる。尾の長さは、数千光年にも達する…
こういうスケールの大きな話を読むとなんだか心がすっきりする
本年の皆さんの飛躍と発展をお祈りいたします。
ぶろぐ坊 九拝