山寺のやんちゃ者

 今朝、本堂に行ったら裏手の太い柱に無数の爪跡があった。

 アライグマが頻繁に出入りしているらしい。柱の表面がささくれるほど一面に細かな傷が出来ていた。
  アライグマは1962年に岐阜県可児市で始めて動物園から逃げ出したアライグマが野生化しているのが確認されたそうである。1977年にアニメ「あらいぐまマラスカル」の人気から数万頭!が輸入されたそうである。

 昨日、アライグマがお寺に侵入していることを書いたら、今朝の京都新聞にも同様の記事が載っていた。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000054-kyt-l26

 浄瑠璃寺(関西花の寺16番札所)では国宝に三重塔にアライグマが侵入し、重要文化財の内壁画に無数の爪跡のある写真が載っていた。関西野生生物研究所の調査では調査した京都府下400の社寺の実に8割に痕跡が発見されたそうである。
来月は関西花の寺の総会があるので、この話題が議題に上るのはほぼ確実である。

 アライグマ対策をネットで調べていたら「ウルフピー」というのを発見!
 なんと狼の尿を輸入販売している会社があるのである。
       http://www.wolfpee.com/index.html

 以前、イノシシ対策の本に中にライオンの糞をまくとイノシシが近寄らないという話が書いてあった。テレビでこのことが放映された直後は各地の動物園に問い合わせに電話が殺到したそうである。
 結局、ライオンの糞もイノシシにはあまり効果がないと書かれてあった。
 狼に尿というには果たして効くのか?でもすごい匂いがしそうだが…(ちなみに狼は肉食で糞の中に燐を含むため燃やすと光るのでノロシを上げる時、一緒に狼の糞を燃やしたのでノロシを「狼煙」と書くのだそうである)

 「ラスカル(RASCAL)」というのは「やんちゃ坊」という意味だそうである。
 全国のお寺はこれからこのやんちゃな外来生物への対策を真剣に考えなくてはならないだろう。

 夜から冷たい雨が降り始めた。
 できれば11月前半に雨が降って紅葉が本格化する後半には晴天が望まれる。
 最近は雨が少なく山からの湧き水も枯れがちである。