アライグマの痕跡発見!

本日も秋晴れ。好天にもかかわらずお参りの方は少ない…

お昼頃、受付に女性が三名が来られた。大学の研究者っぽい感じで、どう見てもお寺参りに見えない感じだな…と思ってたら関西野生生物研究所※というNPOの方だった。

アライグマがお寺の建物に巣を作り、建物を壊してしまうという被害が急増中で、その被害を調査されているとのこと。今回で調査は2回目である。(前回の調査の時は私は留守だった)

同じ霊場会の浄瑠璃寺様(関西花の寺16番札所)でも御堂の中にアライグマが入って壁画を壊してしまったという。
前回ウチの山寺を調べてもらったら境内の建物全ての柱にアライグマの爪跡が付いていた。

今回の再調査では三重塔の軒板がズラされてアライグマの侵入している形跡が発見され、本堂でも軒板が6箇所にわたってズラされていたそうである。他所のお寺では檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に穴が開けられたそうである。三重塔も檜皮葺なので穴を開けられたら修復は非常に困難になる。どう対策を取るか頭の痛いところである。

境内にある建物の調査から帰ってこられた方の一人の顔に黒い大きなシミがあり、生まれつきなのか、御病気なのか、あんまりまじまじ見ないようにと思ったいたら、もう一人の方が「あなた顔が汚れてるわよ!」と。シミに見えたのはお堂の屋根に上って調査されたときの顔に汚れだったのだ。お堂の天井裏というのは普段掃除する機会がないので、相当汚れているはず。申し訳ない…

調査のためとはいえ、女性の身で汚いくて狭いお堂の天井裏になかなかご苦労だなと思ったのでおぜんざいを接待させて頂いた。ウチの次は兼務しているもう一軒の山寺に行かれるとのことで舞鶴市の発行しているガイドマップを進呈した。

NPOの方によれば明日、ABCテレビスーパーモーニング東大寺當麻寺浄瑠璃寺といったお寺がアライグマの被害を受けているという内容の特集が放映されるそうである。
NPOの方は「是非見て下さい!」と力説しておられたのだが「ウチはテレビが無いんですよ…」と言ったらちょっと引かれてしまった(笑)


※ 関西野生生物研究所 【アライグマ被害の担当】川道美枝子さま(無料相談可)
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