若狭の一之宮

舞鶴ご近所日記】

本日も天候不順。時折、みぞれが降る。風が強く、体感温度はかなり低い。

兼務している山寺に年始のお参りに行こうとしたら、雪で折れた樹が参道を塞いでいて通行不能という知らせがあった。


午前は妻と福井の若狭彦神社、若狭姫神社へお参りに行った。


北陸七カ国(若狭、越前、加賀、能登越中、越後、佐渡)の第一が若狭であり、この若狭彦神社の近辺はかって若狭の中心に位置していたそうである。

大変古い由緒と格式を持つ神社だが、境内は神域の雰囲気が漂い、厳粛な気持ちにさせられる。年頭に御参りするにはぴったりの神社である。本殿の脇には樹齢千年と言われる杉の大木があり見る者を圧倒する存在感を感じる。

ちょっと気になったのはこの神社の近くに「遠敷おにゅう」という地名があることである。舞鶴にも「大丹生おおにゅう」という地名があり、どうも<丹に=水銀>と関係がありそうなのである。

<丹>に関わる地名は全国に分布しているが、古代史の中で<丹>というものは案外大事だったのではないかというのが今私にとって興味のあるテーマである。今年は少しこのテーマを調べてみたいと思っている。


午後から泊りがけで年始のご挨拶に出かけなければいけないのでこれにて…


とこしへに  並びています わかさ彦
     わかさ姫こそ  うらやましけれ     柳田国男