愛の武将出陣!

 本日からNHK大河ドラマ天地人」がスタートする。

 主人公は上杉家の知将として名高い直江兼継である。
 NHKのサイトを見ると「利」を求めた戦国時代に「愛」を貫いた「愛の武将」…とか書いてあってカッコいい。私の大好きな漫画「花の慶次」でもとても素敵な武将として描かれている。

           http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html

 ただ私の記憶に間違いが無ければ直江兼継が兜の前立てに<愛>の文字を使ったのは愛染明王の加護を願ってのことで、現代人のいう愛=LOVEとは少し違う気がするが…

 仏教では「愛」という言葉は<愛欲>などややネガティブな使われ方をする傾向があるが、
 今度の大河ドラマではその辺をどのように説明するのか興味深い。

 歴史を題材にした大河ドラマといっても最近は歴史風現代ドラマの観が強く、言葉遣いなども思い切り現代語だったりする。以前にも書いたと思うが「朋友」とか「朋輩」というべきところを「友達」と言ったりするのである。
 戦国武将が「お前と俺は友達だっ!」とか言うのを聞くとなんか違和感がある。

 戦国武将の物語といっても若い俳優氏達は顎の細いアニメ顔の人も多いし、私の中にある無骨でがっちりしていてギラギラした迫力のある戦国武将のイメージとはだいぶ違う気がする。
 もっとも山寺にはテレビが無いので見ることのない番組をあーだこーだと言うのは笑止千万かもしれない(笑)



 全国に数ある霊場巡りの中には愛染明王にちなんだ<西国愛染霊場会>というのがあるがご存知だろうか。

東寺、摩耶山天上寺、金剛三昧院など17か寺の名刹が近畿8府県にまたがる霊場会である。大河ドラマの人気で参拝者も一気に増えるに違いない。

 霊場会は専用の朱印や掛け軸を持参して巡ることが多いが、遠方の方などで直接参拝できない場合は霊場会の申し込むと17か寺分の往復はがきが送られてきてそれに所願を書いて送ると、御祈願して送り返してくれるそうである。その名も「愛のメール便」。(←上手いっ!)全国に霊場会は沢山あるがメール便参拝という制度を有しているのはこの霊場会くらいではないだろうか。


 私としては大河ドラマの後に放映されるNHKスペシャル桂離宮」を見たいのだが、テレビが無いのでは仕方がないので諦めることにしよう…