遅れた鯉のぼりと映画音楽

   【YouTube漂流記】

 昨日の夕方、妻と庫裏の前で話していると
 「珍しい雲!」
 と妻が言うので見上げると、まるで鯉のぼりが浮かんでいるような珍しい雲が境内の上にかかっていた。


 空の色も雲の色もだんだんと初夏に近づいてきた。
 夏への扉が少しづつ開こうとしているのを感じる。
それでも朝晩は時々肌寒いこともある。
 きっと扉は何度も閉じたり開いたりを繰り返しているに違いない。

 エンリオ・モリコーネは好きな作曲家である。
 叙情的と言うと当たり前な表現だがやはりぴったりくる。天才的というより職人肌という印象を受ける。

 この作曲家の音楽を聴くと、「そうか自分はこの音、このメロディを聴きたかったのだ」と納得してしまうのである。
 そして映画の中に挿入されると映像との調和が素晴らしい。

 初夏の夕ぐれに聞くにはこれほど相応しい音楽はないかもしれない。