May all your days be happy !

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村←応援クリックよろしくおねがいします(^人^)

    天瓜粉(てんかふん)しんじつ吾子(あこ)は無一物  鷹羽狩行


 ようやく第一子が生まれた。

 「自然分娩」と「立会い出産」というのがこだわりだったのだが、男親にとってもなかなか大変な経験だった。

 初産は8割以上予定日を過ぎると医師から説明を受けていたのだが、予定日より早く生まれた。予定日を過ぎてお盆の真っ最中に生まれたらどうしようと心配していたのだが、お盆を避けて前倒しで生まれるとはお寺の子供として上出来である。

 一昨日の夜遅くに陣痛が始まり、昨日、入院先に駆けつけたのだが、家を出てから病院の名前を覚えていないことに気がついたり、携帯の充電も充電器も忘れて病院と連絡が取れなくなったり、義父と近鉄のO駅で待ち合わせたのに間違えてJRのO駅に降りてしまったり、病院ではトイレに行ってトイレのスリッパを履いたまま病室に戻ったり…と動転しまくりのダメ親ぶりだった。



 最後の最後で赤ちゃんの頭がどうしても出てこず、院長氏は促進剤を使うことを強く勧めたのだが、ベッドの上に載ってお腹を押すという婦長さんの荒業?のおかげで、どうやら自然分娩?で子供を授かることができた。

 生まれたての赤ん坊は濡れた髪が頭に貼り付いて日野日出志の漫画みたい…と思って赤ん坊を見ていたら、赤ん坊が突然泣き始めた。そして泣きながらか細い腕を私に向けてにゅーっと突き出した時に、何か私が求められている気がして、急に胸が熱くなった。

 最近の産婦人科は赤ちゃんと両親のツーショット写真をその場で渡してくれるのである。
おまけに写真の台紙に付いているボタンを押すと赤ん坊の泣き声まで聞けるのである。至れり尽くせりである。

 カードにはこう書いてあった

   May all your days be happy !


 病院から駅に向かう途中にブックオフがあったので祝漫することにした。
 ちなみに祝漫というのはお祝い事があった時に祝杯を挙げる代わりに漫画を読むことである…