親バカの歌
【Youtube 漂流記】
子供が出来て親になり2週間になる。
妻と子供は妻の実家にいるので子供がいるという実感は全然ない。
時々妻から届く子供の写メールと手元にある子供の写真が数枚。それが親としての実感の手がかりである。
実感はないのだが時々子供の行く末について空想に耽る。
地元の駅に行くと、駅舎のガラス壁に自分の姿を映してどう見てもあんまりイケてないダンスを踊っている若者達がいる。もし娘が年頃になってこんな若者を家に連れてきたらどうしよう…などと想像してしまう。
そんな若造に
「ヘイ!ブラザー」
とか言われた日には「拳児」を読んで覚えた“猛虎硬爬山”で一撃をお見舞いである。
農協か信用金庫に勤めて紺のカーディガンが限りなく似合う地味で平凡な女の子になっていつまでも家でくすぶっていたら…檀家さんが見かねて見合い話を持ってきたりするだろう。
自由奔放に育ってバックパックひとつで世界を旅して、あんまり治安の良くなさそうな国の消印の葉書が届いたりするのも心配である。
私の漫画コレクションに悪影響を受けて腐女子系になってもらっても非常に困る。子供と漫画の話ができるのは楽しいが、私の大嫌いな漫画を賛美されたらかなり不機嫌になるだろう。
…そんなことをついつい考えてしまう。
子供の人生は子供のものだと思う。
何より子供は神様仏様からお預かりしたもので決して親のものではないと分かっているつもりだがついつい無用の心配と想像をしてしまう。
時々娘の結婚式のことまで想像する。
私は絶対小椋圭の「歓送の歌」を歌おうと思っている。
ここまでくると親バカというよりバカ親かもしれない。
「歓送の歌」は「銀河英雄伝説」のエンディングで覚えた歌である。
「銀河英雄伝説」は本編以外に外伝や映画版を入れると40巻近くになる長編のアニメである。20年以上も前に作られた作品だが、何しろ長い作品なので現実逃避したい時にはもってこいである。
エンディングは全て小椋圭の歌が使われていてとても心地よい。中でも「歓送の歌」が一番好きである。
小椋圭は外見はさえないオジサン風だが、心に沁みる良い歌を歌う方だと思う。
私は既にさえないオジサンになりつつあるが、娘の結婚式では一層さえないおじさんになってうろたえることだろう。
そんな日がいつかくるのだろうか。
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