鹿の鳴く頃

 午前中、表が賑やかなので外へ出ると小学生の一団が境内の向かいにある鹿原公園に向かって歩いていた。遠足らしい。

 しばらくして若い男の先生がやってきた。子供達を境内に入れたいという。

「本堂のあたりで動物がしきりに鳴いているので念の為見てきます」

 と言われるので「鹿じゃないかと思いますが」とお答えしたが、やはり心配らしく先生は一人で本堂に向かって歩いていった。学校の先生もいろいろご苦労である。街中の小学生も先生も鹿の鳴き声を聞いたことがないのだろう。



 午後に檀家さんに頼まれていた掛け軸を届けに行った。

 ある村の手前まで来ると広い田んぼの中に赤い物体がずらーっと並んでいる。そしてそれを取り囲むように自家用車や自家用トラックがずらーっと止まっている。消防団の訓練かと思ったがそうでもなさそう…
 すぐ手前まで行くとのぼりが立っていて

  ヤンマー試乗会

 と書いてあった。ヤンマーの耕運機やコンバインの新鋭機の展覧会だと判明した。ちょうどこの季節は農繁期が終わって農家の方は暇になる。そして農家の方は新しい農機具に目が無い…新しいマシンが大好きなのである。


展示場の周りにはよく知った檀家さんが大勢見受けられた。皆さんものすごくテンションが高い様子…

ヤンマーの試乗会でテンションが高いって…ある意味スゴイ。

山寺周辺の秋もいよいよ深まってきた。


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