もみじ寺のどたばた日記 その3




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【紅葉情報】境内のもみじは大半が散りつつあります。
【名物“釜炊きぜんざい”】薪を使ってお釜で炊いた地元の小豆と炭火で焼いたお餅が美味しいです。
【観音寺の大根だき】今年度は終了しました。ありがとうございます。
【門前の野菜売りのおばさん】そろそろ品薄になってきました
【金剛院ライトアップのお知らせ】本年度は終了致しました。ありがとうございました。

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昨日は犬達がしきりに鳴くので不思議に思っていたら久しぶりに猿の群れがやってきた。

庫裏の横は20メートルほどの急な斜面があって雑木が茂っているのだが、木の枝が不自然にざわざわと揺れると時々猿が赤い顔を覗かせた。かなり高いところにひょっこりと猿の顔が見えるのは面白いのだが、お地蔵さんにお供えした果物や収穫して干してある大豆を持っていかれては困るので取り合えず猿の居るあたりにロケット花火を数発打ち込んで威嚇する。

今日は住職が風邪でダウンした。お手伝いのK氏もマスクをしてお寺に来られた。接待係の次女も風邪が治っていない様子でテンションが低い。
この時期、山寺のメンバーは満身創痍である。私も風邪が治りきっていないがとにかく11月は寝込むわけに行かない。
11月は気力で乗り切るしかない…ラオウと戦う病身のリュウケン師の心境である(笑)

最近、住職が時々風邪で寝込むことがある。
昭和一ケタ生まれの住職はいつも元気一杯だが、やはり寄る年波というものなのだろう。

私と母はパンが好きだが、住職はパンが嫌いであるという。
よく年配の方でご飯でないと力が出ないという人がいるが、そんな理由でパンを食べないのだと思っていたらもっと別の理由があることが最近分かった。

戦後の食料難の時代は兎に角持っているものを質に入れて食料に換えることが多かったそうである。
住職が祖父が大事にしていた辞書を質屋に持っていったらパン一個にしかならなかったそうである。しかもその当時のパンというのは増量するためにぼろクズが入っているような粗悪なものだったという。それ以来、住職はパンが嫌いになったのだという。

どんなに苦労したといっても私たちは食べるものに不自由した経験がない。それはとても有難いことである。どんなに忙しくても食べたくても食べるものがないという苦労に比べれば大した苦労ではないのかもしれない。

山寺の忙しい季節も後数日で終わる。
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【告知】「かずぼう窯」作陶展開催のお知らせ

所:まいづる知恵蔵にて(舞鶴市役所隣 0773−66−1035)
時:11月27日(10〜20時)28日(9〜20時)29日(9〜19時)

多芸多才な舞鶴の風流人“かずぼう”さんとその高弟Hさんの陶芸作品の数々が一堂に会します。
普段使いの食器からアートを感じさせる作品まで多彩に展示されます。昨年もお邪魔しましたが楽しいひと時をすごすことが出来ました。

「創作古裂ぐみ」の素敵でホッとする古布アートの数々も同時に展示されます。

関心のある方は是非足をお運びください。合掌