中井貴一に似た阿弥陀様
平成22年1月12日
時々、銃声が聞こえることがある。
檻に掛かった動物を撃つ音である。
夜間は発砲できない規則があるので、大抵は午前中に射殺される。
この山寺は山間にあるので銃声がこだまして大きく聞こえる。
猟師をされている檀家さんによれば今年は鹿がとても増えているそうである。
確かに去年から鹿の鳴き声を聞くことが多くなった。
銃声を聞くとなんとはなしに「南無阿弥陀仏」と唱えることがある。
以前、動物を埋める役目になっ方からどういうお経を唱えたらいいですかと訊ねられたので馬頭観音の真言か光明真言がいいのだはないかとお答えした記憶がある。
馬頭観音様は畜生道を司るとされているからである。白洲正子さんの本を読んでいたら、花を摘むときに南無阿弥陀仏と唱えるという一節があった。自然や生き物への畏敬は失いたくない。
義父が新聞の切り抜きをくれた。
最近、毎日新聞の地方版に「京の仏像」というタイトルで仏像の写真と解説が載っているのである。
昨日は左京区の大原にある勝林院というお寺の阿弥陀如来像の写真が載っていた。
なぜこの阿弥陀様が取り上げられたかというと俳優の中井貴一氏に似ているので有名なのだそうである。
かなり興味本位な話だが（笑）、写真を見ると確かによく似ている。
偶然とはいえ不思議な感じがする。
【実は阿弥陀様については私にとってとても大事な話があって、そのことを書こうとしたのですが、いくら書いても収拾がつかなくなってしまったので、続きは明日ということにさせて頂きます悪しからず…】
