竹の子の蒸し焼き

【山寺の本棚】【お坊様のレストラン】

暫く前に出先で「バナナは皮を食う」というエッセイ集を読んだ。
「暮らしの手帳」に掲載された<食>に関するエッセイをセレクトしたものである。昭和の香りが懐かしい。

表題の「バナナは皮を食う」の筆者は植物学者の牧野富太郎である。
ではバナナは皮を食うとはいかなる意味であるのか…

   ※ 未読の楽しみを奪われたくない方のためにこの表題の意味はブログの末尾に書くことします



さて今年は竹の子が豊作である。

煮物、竹の子ご飯、お吸い物などなど、毎食のように竹の子が出される。

以前から一度食べて見たかったのは竹の子をアルミホイルで包んで蒸し焼きにするもの。
但し、山寺はオーブンがないので風呂の焚き口で妻に作ってもらった。


なんというか…ものすごく野趣のある味である。
掘りたてではないので多少のアクのようなエグ味も感じるが、それらを圧倒する素材の味がある。

初め塩を一振りして食べてみた。それから暫く考えて、醤油とバターが合うのではないかという気がした。

ナイフとフォークで柔らかい部分をメロンを食べるように切り取って、醤油少々とバターをひとかけらのせて電子レンジで30秒ほど加熱してみた。

かなりいけます!

多分、掘りたてをオーブンで焼くともっとおいしいのかもしれませんが、とても新鮮な体験でした。


さて「バナナは皮を食う」の意味についてですが、牧野富太郎によれば私たちがバナナの実とよんでいるのは実はバナナの皮の一部なのだそうである。
バナナの皮だと思っている部分は専門的には「外果皮」で、バナナの実だと思っているのは「内果皮」と呼ばれる部位なのだそうである。ではバナナの本当の実はどこのあるのか…詳細は是非本文に当たってくださいませ。


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