うなぎパイとパワースポット  その2

今回の巡拝会では静岡県にある久能山東照山を訪れました。

久能山東照宮http://www.toshogu.or.jp/

ここは亡くなった家康が生前から非常に大切にしていた場所であり、「駿府城の本丸」とまで言っていたと伝えられる場所である。亡くなった家康はこの地に葬られ、二代将軍秀忠によって家康の御霊は日光東照宮に移されたとされています。

バスが久能山に着く少し前に同行した添乗員の方が「ここはパワースポットとして有名です」と仰ったので興味をかきたてられました。

かなり以前に日光東照宮に参拝したのですが、やたらと物品販売が盛んでかっかりしてしまいました。というわけでこの久能山についてもあまり期待はしていなかったのですが…

絢爛豪華な社殿は50年ごとに塗り直され、つい数年前も新たになったばかりで大変壮麗な建物でした。社殿の裏側に“御廟所”といわれる場所があり、高さ6メートルほどの石塔が建っていました。

石造りの参道を登ってこの地に立つと、なんともいえない気配を感じました。
「これがパワースポットといわれるゆえんか…」と少々感無量でした。

なんというかとにかくどっしりとしていて“泰然自若”という気配でした。

ちなみに石塔の右脇に家康の愛馬が埋葬された石碑があり、そこもとても強い気配をかんじました。家康公は愛馬をとても大切にしていたのではないかという気がして馬頭観音の御真言を称えました。

徳川300年の礎を築いた家康公がやはりこの地で眠っておられるのではないか…ふとそんな気がした。<家康の本体>はこの地にあり、諸々の事情でその<家康の一部>が日光に移されたのか。そんな気がしてしょうがない。



バス旅行でなければもう少しゆっくり滞在してその場の持つ力を感じてみたかったのですが、僅かな時間しか居られなかったことが少々残念でした。

信長、秀吉、家康はいずれも中部地方から輩出した。

この狭い地域から戦国武将のトップ3が誕生したこともやはり不思議なことではないだろうか。

やはり土地の持っている力のようなものがあるのではないか…そんな気がする。

ネットで検索すると全国に沢山のパワースポットと呼ばれる場所があることにびっくりする。

それらの殆どは地域の方が永年にわたって大切にされてこられた場所である。

そういった場所を訪れる場合は敬虔さ、謙虚さ、を心に抱いて、心を引き締め、
みだりに騒いだり、ふざけたりすることは慎みたい。
(ましてや落書きを残したり、禁足地に立ち入ったり、勝手にその場所のものを持ち帰ったりといった行為は最悪であることは銘記したい。)

その場所とその場所を守ってこられた先人に敬意と礼節を失わずに訪れれば何か新しい発見があるかもしれない。

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