ジャムおばさんの復活とゼネレーションギャップのことなど
今年は梅の実の収穫が少ない。
それでも300キロほどは梅干に漬けただろうか。いつもは私も手伝うのだが今年は子育てに忙しくて住職夫婦と妹夫婦にまかせっきりだった。
果実は不作と豊作が隔年で起こるので、来年は梅の豊作に違いない。梅干作りは手伝わなかったが、梅へのお礼肥は私がたっぷりやるつもりである。自家製の堆肥がだいぶ溜まっている。肥料を遣るのは楽しい作業である。
妻は昨年から梅ジャム作りにハマっていて、昨年は「ジャムおばさん」というあだ名を進呈した。
今年も楽しそうに大鍋でジャムを作って知人や友人に配るようである。
妻は私と違ってアニメや漫画を殆ど見ない。
何しろあの名作「となりのトトロ」すら見たことがないというのである。
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先日、若い友人夫婦に双子の赤ん坊が生まれた。私は「北斗の拳」ファンなので
「是非、ライガちゃんとフウガちゃんと名づけてほしい!」
と提案したのだが、あっさり却下されてしまった。当然といえば当然だが…
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若いお坊さんと話していて時々、ゼネレーションギャップを感じることがある。
先日も20代の禅宗のお坊さんに
「ワンピースの映画を観て号泣しちゃいました!」
と言われたが、「ワンピース」は守備範囲外なのでちょっと困った。
私はファーストガンダム世代なので巨大ロボット系は全般に好きだが、「エヴァンゲリオン」などもどちらかと言えば苦手である。理解はできるのだがどうも違和感があるのである。
昨年、棚経に出かけて愕然としたことがある。
私の中では在宅のときはドアに鍵を掛けずに開けておくものという先入観があるのだが、今時だと在宅でも鍵をかけておられる家が多い。昨年もお盆の棚業にお邪魔して、或るお宅に何度訪問してもドアが閉まっているので、もしやと思って、呼び鈴を押したら中から人が出てきた。
人が居ても鍵を掛けるという感覚になかなか馴染めないのである。
こんな時、ある種の寂しさを感じる。そして自分が年をとったなあと感じるのである。
檀家さんのお年寄りと話をするのは楽しいものである。昔の苦労や思い出を語るお年寄りは楽しそうで、懐かしげだが、その言葉の端にふと寂寞とした気持ちを感じることがある。
自分もまたこれからも歳を重ねる度にこうした違和感と寂しさを重ねていくのだろう。
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