「FRONT MISSON DOG LIFE&DOG STYLE 6巻」!!

【山寺の本棚】


昔のお墓は山間に建てられることが多かったが、山道を登り降りするのも大変だし、当節はイノシシがお墓の道を崩したりと山間にあるお墓を守るのも大変である。
そんなわけでお墓を自宅に近い平地に移す檀家さんが多くなった。

本日も檀家さんが新たにお墓を移築されたのでその開眼供養に出かけた。

まことに人の良い私の大好きな檀家さんなのだが、奥様は高齢で少々足が不自由。
お墓への山道を登れるかな?と思っていたら、ご主人が小型の運搬車を持ってきた。
運搬車は車輪の代わりにキャタピラがついていて悪路でも荷物や土砂を運搬できる。田舎での作業の強い味方である。ご主人の持ってきたのは畳半畳ほどのかなり小さめの運搬車。
おばあさんがちょこんとこの運搬車に載ると、キュドキュドキュド…
キャタピラ特有の音を響かせながらお墓に向かった。上がおばあちゃん、下がキャタピラって…

ガンタンクおばあちゃんバージョン…

相変わらず漫画ネタで恐縮ですが…

餓狼伝(25) (イブニングKC)

餓狼伝(25) (イブニングKC)

もう2カ月以上待たされている「餓狼伝25」をチェックしにいったコンビニで太田垣康男&C.H.LINEの「FM6巻」
を発見して衝動買い。青系の表紙が美しいかったので…
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(6) (ヤングガンガンコミックス)

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(6) (ヤングガンガンコミックス)

5巻からの「羊飼いの帰還」編の続きでどうなることかと思っていたが、後半の対ヴァンツアー戦が白眉。
超絶的なスペックを持つ巨大カスタムヴァンツァー対傭兵集団。
傭兵達のヴァンツァーは「甲殻機動隊」?と言いたくなるし、巨大ヴァンツァー「狂気の女王」もガンダムでジオン系モビルスーツに似たアイデアが無くはない。だが…

絵の素晴らしさ、ストーリーの素晴らしさが全てを忘れさせてくれる。
人型機動兵器をこれほどまでに描けた作家がいただろうかと思わせる完成度である。

多分、成功の一番大きな要因はヴァンツァーを兵器として描いていることだろう。
人型機動兵器を過分に擬人化するとどうしても或る種の甘い感じがでてくるからである。
「羊飼いの帰還」編の決着がどうなるのか、今から7巻が楽しみである。

「FM」シリーズを未読の方は是非5巻からでもお読みになられてはいかがかと…
5巻の前半は独立した小編だし、「羊飼いの帰還」編だけでも「FM」シリーズの良さは堪能できると思われるからだ。

日本宗教史 (岩波新書)

日本宗教史 (岩波新書)

古代中国の虚像と実像 (講談社現代新書)

古代中国の虚像と実像 (講談社現代新書)

本日は「舞姫第2部4巻」「日本宗教史」の第2章、桑田二郎「マンガで読む観音経」、落合淳思「古代中国の虚像と実像」第一章などをパラ読み。

「日本宗教史」を読むと、自分が知らないことだらけと少し焦る。
逆にいえば、多いに啓発されているわけなのであるが。良書である。

「マンガで読む観音経」はマンガといってもストーリー性のあるマンガではなく、マンガ風のイラストを駆使した観音経の解説本である。
人生の前半、人間の暗部を見た作者が一転して宗教的自覚に目覚め、長年にわたる瞑想体験を元に「観音経」の世界を解き明かしている。瞑想への打ち込み方が半端ではない。
いわゆる魔境などもくぐっておられるよう。普通は瞑想してこの世ならざるものが見えたり、聞こえたりするとたちまち教祖様風になったりする御仁が多いが、桑田氏の瞑想は志高いというべきだろう。

「観音経」を読んで戸惑うのはそこに描かれている功徳の絶対性ではないだろうか。
観音力を念ずれば火にも焼かれず、水にも溺れず、罪科にも捉われず、猛獣にも邪鬼も退ける…というこの
功徳が実は、深遠で幾重にも秘められたメタファーだと説く。
そして実に明快に「観音経」の深意を開示するのだが、これをどう受け止めていいか私は少し戸惑いを感じる。
ものすごく突飛なようで深いところを突いているようであり…
この書は今後「観音経」を読むうえでの宿題を与えてくれたように思う。
 ブログランキ

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