山寺の憂鬱

【お知らせ】昨日、HPを少々更新いたしました。ご笑覧頂ければ幸いです。
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/



昨年、NHKで山寺の映像が放映され大変好評だったとのこと。
ところがその結果、大変な交通渋滞が数日間続いた。


今年は舞鶴市と協議していくつか渋滞解消に取り組むことになった。
舞鶴市に協力を求めたのには理由がある。
お寺の向かいは鹿原公園という公園になっていて境内の紅葉を一望でき非常に眺望が良い。

境内に入らず鹿原公園の紅葉を眺めて帰る方が約半数ある。というわけで公園の所有者である舞鶴市にも渋滞解消に協力してもらいたいと考えたのである。

行政の力というべきか矢継ぎ早にいくつかの協力が実現した。
例えばお寺の脇にある児童公園を紅葉シーズンだけ駐車場に転用してもらえることになった。これなどはまことに有難い。

ところが舞鶴市が混雑解消の一貫としてシャトルバスの運行(20日、21日のみ)を提案してきたので、渋滞解消の一助になるならと思い導入を承諾した。

既に札所巡りの予約も受け入れているので、予約済みのバスは山門前まで来て頂き、それ以外のバス、乗用車についてはシャトルバスをできるだけ利用して頂くというはずだったのだが…
その後、全く予想外の展開で団体バスも一律シャトルバスを利用するということに決定してしまった。

つまり団体で参拝に来られた方もシャトルバスに分乗するということになったのである。

そうなると団体で来られた方に法話するというのも大変難しい。
一台のバスが別々のシャトルバスに分散してしまうからである。
しかも同じ時間帯に3台バスが入ってくることもあるからシャトルバスから10分間隔で次々に人が降りてくることになる。

天候や混雑状況によりシャトルバスではなくて団体バスのままお寺にくることもできるとのことだが、一体どうなるかは皆目見当がつかなくなったのである。

解決策として1時間に3回くらい短い法話をして、それを聴いてもらうことにした。

初めての経験なので一体どうなるか少々不安である。少々というよりかなり不安。
大混乱になるのではないか…
私は寝付きがよくて布団に入ると数分で眠りに落ちて朝まで熟睡できるのだが、この一件のおかげで夜何度も眼が覚めるようになった。



お寺というものを護持するためにはどうしても観光という形で大勢に門戸を開放せざるを得ない。

ところが参拝者のマナーがどんどん悪くなってきたり、交通対策など本来とはあまり関係ないことで頭を悩ませなくてはならなくなった。

お寺というのはなかなか大変なこともあるのである…


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