坊主バーとお釈迦様の面白い例え

そう言えば今日の京都新聞に、お酒を飲みながらお坊さんと語らうバーができたと書かれていた。名前は

京都坊主BAR

仏具の「鈴(りん)」が置いてあって呼び鈴代わりに鳴らすのだそうである。
いってみたいようなみたくないような…



お釈迦化様が生きておられた時代を含む約200年前後を原始仏教と呼ばれることが多い。

「原始」という言葉は「原始人」とか「原始時代」を連想させる。
あまり良い響きがないこの表現には少し違和感がある。

「初期仏教」「根本仏教」という呼び方も存在するが、「初期仏教」に対しては「中期」「後期」はどこか?と問われそうだし、「根本仏教」だと現代仏教は「末節」みたいにとられかねない(笑)、なかなか難しい。

個人的には「原初仏教」という表現が比較的穏当な気がするのだが。

仏教 第2版 (岩波新書)

仏教 第2版 (岩波新書)

先日購入した渡辺照宏「仏教」が面白くてあっという間に読了してしまった。

第1章にかなり細々した経典研究史が20ページほど書いてあって、そこが少し煩瑣な気もするが、そこを超えると平明かつ深みのある初期仏教を中心とした概論が気持よく展開する。

本書と「お経の話」「日本の仏教」は三部作である。
「日本の仏教」はまだ未読なので早く読みたいものである。

お経の話 (岩波新書)

お経の話 (岩波新書)

日本の仏教 (岩波新書)

日本の仏教 (岩波新書)

お釈迦様は数々の巧みな比喩を用いて説法された。
面白い比喩も挙げてあった。

戦闘用の象が鼻まで武器として使うようになれば破れかぶれであるが、それと同じように、虚言をいって恥じないのものは、どんな悪事でもやりかねない

お釈迦様はこんな楽しい比喩も使って自在に仏教を説かれたのだろう。

本書を読むと雄大な仏教史の末裔にいることの不思議さを感じる。

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