謎のオネエ住職  「山で暮らす愉しみと基本の技術」

最近、テレビなどでやたらとオネエ系のキャラが多い。
ちょっと気になっていたのが時々テレビ欄で見かける「オネエ住職」という言葉…

先日、ようやく某番組でオネエ系住職を拝見。
どの宗派の方かと思ったら

  同じ真言宗の方でした…(笑)

もっともこの水無昭善さんという方は高野山真言宗で私は真言宗東寺派&御室派なので違いはあるが、同じ真言宗の方ならそのうちいろいろ仄聞が聞こえてきそうではある。

番組では結構、真面目に人生相談されてました。
岩手に立派な本寺があるとのこと。
しかも御本尊は当山と同じ波切不動明王様。

【祥炎山不動院http://www.shoenzan.com/

オネエ系の方というのは女性的=<弱い>というイメージがあるが、


実は芯の強い人が多いのである。


この方もそういった強さを生かしていろいろな人生相談をされているようである。

つらい時は「やってらんな〜い」って叫べばいいのよ

つらい時は「やってらんな〜い」って叫べばいいのよ


山で暮らす愉しみと基本の技術

山で暮らす愉しみと基本の技術

兼務している多禰寺の庭園の石垣が少し崩れていて、自分でななおせたらいいが何か手頃な参考書がないかなと思っていたらアマゾンでよさげな本を発見。

今でも、田舎に行くと畑や民家の周りに石垣を見かける。
石垣を積むというのは日常的な作業だったようである。

畑を耕して出て来た石を積んで、土留めにする場合も多かったようである。
庫裏の周りの排水路や川の護岸にも石垣が残っている。
非常に無駄のない、そして必要な技術だったのだろう。

木を伐る、草を刈る、チェンソーを使う、石垣を積む、水源と取水の確保、排水の仕方、小屋の建設、囲炉裏の使い方などなど…

田舎暮らしで重要な技術が丁寧なイラストと写真で説明されている。
著者は土木、設計の専門技能ももち、永く山村暮らしをされているだけあって、イラストにも文章にも説得力がある。


基本の技術というタイトルだが大半はかなり高度な内容で我々素人には真似できないが、やるべきことだけでなく、やってはいけないことにまで言及されていることが多くて、とても参考になる。

ただ写真やイラストを眺めているだけでも十分に愉しい本である。

永年山仕事をされている方に囲炉裏端でノウハウを伝授して頂けるようなそんな雰囲気である。
かといってやたらと自分の哲学を吹聴するというのでもない。生活を支える細々とした技術に耳を傾けていると、山村生活の見事な合理性が自然と腑に落ちてくる

2600円は高いようで安い。とても安いと言えるかもしれない。
こうした分野に関心のある方には是非一読をお勧めしたい本である。



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[決定版]生きがいの創造

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