老僧の炭窯口開け 津波モニュメントエリアの構想 シャガの花

本日の最高気温は24度。
気温は快適だが、気のせいかカメムシが異常なほど多くて閉口する。


老僧は大雑把な所と緻密な所が同居している。

毎日丹念に日記を付けていて、「去年の今頃はかなり筍が採れた」と言うのだが、今年は全く筍を見ない。昨年、豊作だったので今年は裏年のようである。




本日は老僧の炭窯の口開け。

老僧夫婦、妹夫婦、檀家氏1名で手伝う。

炭窯の中は一酸化炭素中毒の可能性もあるが、老僧は

「絶対、大丈夫っ!」

と断言。その根拠は何なのか。
一体何回危ない眼にあったことか…


檀家氏を危険にさらすわけにいかないので最初に窯の中に入る。

窯の中は2畳半ほどだろうか。微かに暖かで炭の匂いがする。
手前に置いた雑木は灰になっている。これは計算済み。
奥のほうに灰を白くまとった樫の炭が並んでいた。
予想よりは上出来だったらしく。老僧は御機嫌。

炭焼きは失敗すると全部灰になってしまうことがよくあるのである。


樫特有の木肌がそのままに炭化しているのは美しい。
炭の光沢には独特の魅力がある。

日本文学者のドナルド・キーン氏が日本に帰化し永住することを決意されたそうである。
今回の大震災で多くの外国人が日本を離れるなか、自分の永住によって日本人を勇気づけたいとのこと。その志に感動した。合掌



東日本大震災津波で流され、岩手県大槌町の民宿に乗り上げた観光船「はまゆり」を解体するべきか、災害の象徴として保存すべきか議論されている。

【関連記事】http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110426t33044.htm

被災地のできるだけ広大な一角を津波のモニュメントとして保存し、同時に国内外から来訪者を集めることは復興への大きな力になると考えられる。

モニュメント的なものを遺すだけでなく、被災地のエリア全体を保存することで津波被害のモニュメントエリアを作るべきだと思う。

行政は箱モノに無駄金を掛けることが多いが、津波の被害地域を保存することは新たな箱モノを作るより遥かに安くできるはずである。世界に類の無い規模の津波被害を後世に伝えるためにも、是非、こうした取り組みが必要だろう。



明日の不動講の準備のため夕方、本堂へ。
本堂の周りにはシャガの白い花が咲き始めていた。

夕方、少し陰った陽光でみると、花の白さが妖しく見える。
最近、竹藪の伐採を繰り返しているが、藪の中にも沢山シャガが生えている。

花の咲くはずのシャガを踏み荒らしたくないが、それを厭っていては作業ができないので少し困る。蕾を付けたシャガを長靴で踏むというのは少し勇気がいる。



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[決定版]生きがいの創造

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