舞鶴湾を望む おじいさんは山へ柴刈りに…の「柴」とは?
本日は兼務寺院の多禰寺へ留守番に。
駐車場からは舞鶴湾が一望。快晴なので良い眺めである。
かっては日本海軍の艦艇が、戦後は引き揚げ船が航行していたかと思うと不思議な感慨を感じることがある。
深沙大将が奈良博へ出展のため搬出。
帰山は8月末とのこと。よく考えたら、夏休みを利用してお参りにくる方が少なくないことに気がついた。快慶仏のなかでもこの深沙大将は人気NO1である。よって…
「えーっ、深沙大将おられないんですかぁ!」
「せっかく、遠くから見に来たのにっ!」
とかいろいろ言われるかと思うと、少々気が重い(涙)
なんとか良い言い訳はないものか…
ところで…
昔話ではおじいさんは山へ柴刈りに行くことになっているが、この柴とは何だろうか…
小さい雑木の小枝ようなものを薪としてとって来たのだ…と私は思っていた。
だって新井白石に「折たく柴の記」という本もありますよね(笑)
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実際、地域によっては「山」というのは「雑木林」のことを指す場合もあったとか。
この場合の柴刈りは焚き木集めだろう。
だが…「刈る」と表現する以上は草のようなものではないかという疑問が湧いた。
それとも「集める」という意味で「刈る」というのだろうか。それも案外ありそう…
下草のことを柴ということもあったとのこと。
案外、下に生えている草(葉)という意味でシタバ→シバだったりして。
実際、年配の檀家さんに「柴を田んぼに入れた」と伺ったことがある。
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昨日、書店で「月刊農業8月号」を購入。
テーマは『いま、昔の農業をヒントにする』
面白い話題が目白押し。
この中で伊勢村文英さん(広島県神石高原町)の談話として「ササ」のことを「柴」と呼んでいたと書かれている。
その前節でクマザサをマルチ代わりに使うと語られているので柴=クマザサであろうか。これは新情報である。
笹には殺菌作用があるのでマルチとしてコンニャクイモを作る時のマルチ代わりにするのだという。面白い…
今月の「現代農業」は結構、眼から鱗の内容がいろいろあった。
明日からじっくり読んでみたい。
明日も暑そう…
夕方、日が暮れる頃雨が降って夜は少しだけ涼しくなりそうである。
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5、6月の岩手、宮城、福島の震災被災地の状況が以下のサイトで見られます。
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「生きがいの創造」シリーズの著者である飯田史彦先生の講演会を舞鶴で開催することが決定いましました。
期日は10月30日(日)。主催は舞鶴東仏教会です。詳細が決まりましたら、当ブログにて告知を行います。
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【告知】
当山所蔵の快慶作“深沙大将立像”は7月16日から28日まで奈良の国立博物館に出展されます。その前後(8月末まで)は御不在となりますので、当山の仏像を拝観希望される方は御留意下さいませ。7月11日に搬出の予定です。
『天竺へ 三蔵法師3万キロの旅』
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2011toku/tenjiku/tenjiku_index.html