仙人の交通事故? 本山に女性修行僧 室温が大幅に下がりました

お坊さんというのは大抵「師僧」といって師匠にあたる僧がいる。

お寺に生まれて後継する場合、自分の父親が師僧になることが多い。


私の師僧も父である。


年配のお坊さんは老僧といわれることが多いが、昭和一桁生まれの父など正に老僧。
しかもこの老僧が最近、髭を伸ばし始め、どんどん不思議な風貌に…


かなり天然な性格で


「ワシは仙人になる!」


と吹聴してみたり、

髭を指して…


「これはカビです」


と真顔で言ってみたりかなりやりたい放題で周りを煙にまいている…


長年、法務と寺院の護持に精励してきたことは誰もが認めている。
私などは同じことをやれと言われても多分、尻込みするだろう…

お盆の棚経に廻ると、皆さん老僧を懐かしんで下さっているのが伝わってきて有難く思うと同時に自分もまだまだだと思わせられる。


困ったことがひとつ。

髭を生やしたことで地元の誰かと間違われるようになった。


先日も「老僧が交通事故に遭った」というデマが流れて、老僧は逢う人ごとに「大丈夫ですか?」と言われたそうである。

事故を起こした方がどなたかはまだ判明していないが、老僧はちょっと困ってる。





現在3カ寺の寺院を兼務していて真言宗東寺派真言宗御室派に属している。


御室派の宗報を読んでいたら密教学院に女性が入学した旨書かれていた。

密教学院というのは御室派の総本山である仁和寺にある僧侶養成機関で、私もそこの卒業生である。

本山もとうとう女性修行者を受け入れるのか…と少し感無量である。




各山会(真言宗各派総大本山会)で東日本大震災殉難者追悼法要が営まれたとのニュースも載っていた。

本山といっても「総本山」とか「大本山」などいろいろ名称があるので真言宗の各本山のあつまりは「総大本山」である。
ちょっと変…


何しろ本山によって主席になるお坊さんの名称もまちまち。
仁和寺は「門跡」と呼ばれるが「化主」、「貫主」、「長者」などなど…


これら各派の重責の方が仁和寺の本堂で法要を営まれたとのこと。

私もささやかながらこの夏の施餓鬼法要では今回の震災で亡くなった方々のために供養をしたいと思っている。



いよいよ暑さも加速。

庫裏の縁側に西日が当たると猛烈な暑さになる。

西日の当ったアルミ製のサッシはまるで電気ヒーターのよう。
手で触れないくらい熱くなる…
昼過ぎの縁側付近は体感温度で40度くらいになる。


縁側のサッシにすのこのようなものを立てればかなり温度が下がるのではないか…と前から考えていた。

JAの通販のチラシで「洋風たてす」※という商品を見つけた。

庫裏は軒までの高さが普通の家より高いのだが、このたてすは180センチから300センチまで各種サイズがある。


<横180センチ×高さ240センチ>のもの(1枚約9000円)を3つ購入して立てかけたら、劇的に温度が下がった。10度くらいは温度が下がってように感じた。
しかも思ったより室内が明るい。


“洋風”となっているが色が茶色系なので庫裏の雰囲気ともあまり違和感がない。
この点も良かった。


中国製のすのこなどに比べるとかなりいいお値段だが、クーラーの電気代も相当節約できそうだし、一応3年間の保障付きである。
毎年9月頃まで縁側付近が猛烈な暑さになって閉口していたのでが今年から少しは楽になりそうである。

※製品名「シェードオーニング  GADIS 株式会社タカショー


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[決定版]生きがいの創造

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当山所蔵の快慶作“深沙大将立像”は7月16日から28日まで奈良の国立博物館に出展されます。その前後(8月末まで)は御不在となりますので、当山の仏像を拝観希望される方は御留意下さいませ。7月11日に搬出の予定です。
『天竺へ 三蔵法師3万キロの旅』
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